東京支部学年会「40会」イベント報告                                                           令和元年5月14日

「40会」会員の皆様へ                                                                 幹事:佐藤一雄(文責)、三浦一男 

ご健勝の事と拝察申し上げます。
平成31年3月11日にご案内申し上げました「四谷・紀尾井ホールJCPコンサート」を実行致しましたので下記ご報告申し上げます。

40会第7回推薦「JCP(日本室内シンフォニ―)”マンチックコンチェルトVol.9
実施日:令和元年5月11日(土)13:3016:30 二次会16:4518:00
会場:紀尾井ホール (注:指揮者石井和彦氏を囲んでのークイン会場はニューオータニ、レストラン皐月)
参加者:長谷川節子様、山下富美子様、湯川夫美子様、平川令夫人様、平川公明様、内山政武様、
              若林寛之様、横木信幸様、山田哲哉様、三浦一男様、佐藤一雄 計11名

五月晴れの都心にある紀尾井ホール前で三浦幹事が待ち受け参加者の皆さんへ鑑賞券をお配りするシーンと美しい会場内での記念撮影から始まった40会第7回JCPロマンチックコンサートは指揮者石井和彦氏率いるコントラバス、チェロ、ヴァイオリン、パーカツション、ビオラ、ホルン等管楽器36名編成のオーケストラの堂々たるオン・ステージで幕が切って降ろされました。
 今回も三名のピアニストによるピアノコンチェルト。先ず川崎裕紀子(武蔵野音大卒)さんのマイルドなトーンで始まったモーツアルトピアノ協奏曲第26番ニ短調戴冠式がまるで我が国の新天皇即位を祝うがごとく厳かで荘厳なタッチで終始私達を大いに楽しませてくれました。万雷の拍手の後、二番手は同じく武蔵野音大ご出身のベテランパーフォーマー荻野美穂さんの鋭くメリハリの効いたトーンでのベートーベンピアノ協奏曲第3番(40会出席者から第3番とは珍しいとのコメントあり)ハ短調が披露されました。コンサートマスターの背後で穏やかな表情でファーストヴァイオリンを努める前回40会ヴァイオリンソロコンサートの主人公でもある長谷川淳一さんの伴奏にも耳を集中しながら荻野(オギノ)美穂さんの存在感あふれる演奏を満喫致しました。各ピアニストの演奏後には休憩時間があり、40会参加者各位は思い思いの席で暫し各ステージを反芻したり歓談したり、バーでワインを傾けたりとこれも又楽しいインターコミュニケーションになりました。当日最後の演奏者はやや若手の奥村直子さん(国立音楽大出身)。シューマン作曲ピアノ協奏曲イ短調を悲しみや旅情、哀歌を思わせるタッチで静かに盛り上げ次第に勇気あふれる抒情へと変化させて行くという見事な演奏に心打たれる思いが致しました。おそらく参加者の皆さんも大体同じような印象を持たれたものと思います。ちなみにブラーヴァ(女性出演者に対する讃辞のイタリア語で“ブラヴォー”は男性のみに対する讃辞の声掛け)、ヴラヴィー(男女混成の出演者に対する讃辞のイタリア語)と感動の拍手の中、我らが指揮者石井和彦氏の今春二回目の東京公演は無事幕を閉じました。時に予定通り午後四時半。

 終演後着替え時間もままならない石井先生を楽屋に訪ねニューオータニでの「“40会参加者とのトークイン」を間もなく行いまーす!早くお集り願いまーす ”。」と柔らかくプッシュ。三浦幹事が皆さんを先導してくれた「レストラン皐月」で合流、17:0018:00まで茶話会形式でのトークインを楽しむ事となりました。今回は40会総会で賛美歌伴奏をして下さったJCPピアニスト兼スタッフの伊藤恭子さんと長谷川淳一さんも快く参加戴き上記40会のメンバー及び家族との懇談が更に弾みました。私達の質問に対する石井先生のお話で面白かった点を少し申し上げますと、「一番好きな作曲家は?」との筆者質問に対しては「やはりウオルフガング・モーツアルトですね。」とのご回答。「もっと観客を増やすことも必要ですね?」との三浦さんのコメントに対して「JCPの場合を申しますと、規模的にコンパクトな室内管弦楽編成ですので欧州で通常私が「振る」(指揮するの意)場合、Max.300人程度収容規模のコンサートホールが本来は相応しいのです。例えば佐藤さんが良く来て下さったスロバキア・ブラチスラヴァ都のミリバッハ宮殿内ホール(注:100名強収容で筆者が2007年~2009年現地日本大使館のご推薦でよく石井さんの演奏会に馳せ参じた中世風の素晴らしい会場)やウイーン、ハンガリー、チェコではその規模でクラシックを楽しむのが一般的です。一方実際東京の場合、ご存知の通り600~1500人規模、ウイーンでいえば国立楽友協会規模のような立派で大きな会場が多いため、今日の観客は少ないなと言う印象を与えています。」とのご説明、これを聞いた私達は目から鱗、初めて納得した次第でありました。続いて「将来の先生の夢は何でしょう?」との問いに対して暫し瞑想された後、“そうですね、小規模オペラを立ち上げてみたいですね。”との弁、オペレッタを含み中小規模オペラをプロデユースされたいご様子であった。
 内山さんからはお住まいの東京都三鷹市にある某有名演奏会場のお話も出て石井さんも「確か昔振った(演奏した)ことがありますよ。」などと話が弾みました。湯川さんのご質問めいたお話しからお知り合いの方が石井さんの演奏活動関係で繋がりがあることなどが偶然発見され世の中は狭いものですねという事になりました。その他さまざまな会話が交わされました。(注:以上、会話描写に多少誤謬があればご容赦ください。)石井一彦氏の誠実で実直そして未来を見据えたお話とクラシック業界のグローバルな情報は特に興味深いものでありました。
  今回トークイン茶話会のテーブルが二つに分かれたためご参加の皆様全員のお耳に達していない筈と想定し全会員の皆様のみならず今回ご参加各位も意識しつつ報告申しあげた次第です。ご静聴ありがとうございました。

(あとがき)
 Slow but steady(着実な進歩)で人気上昇中のJCP40会次回コンサートは来年の5月になる見込みです。来年は第二回東京オリンピックとパラリンピックなど国際的イベントも目白押しですが皆様の「40会」も楽しいイベントを小西幹淳一幹事長、山田哲哉副幹事長を中心にして企画開発し、皆様に選択肢を提供させて戴きますので健康増進、老化防止の為にもぜひお気軽にご参加ください。会員同士又ご家族と会友を含めてお互いに励ましあってイベントを盛り上げて参りたく考えます。
末筆になりますが、40会公式写真班でもある山田哲哉氏の会場内外の記念写真もご覧頂けると幸いです。

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音響効果の素晴らしい紀尾井ホール

演奏会後、ヴァイオリン奏者・長谷川淳一さんを囲んでの記念撮影
会話が弾んだ茶話会
乾杯!
                                                 写真撮影・編集 山田 哲哉