お酒の話パート��(ワインと健康） ('06年12月29日更新)
適度なお酒は血行を良くし、リラックスさせてくれます。香りも良くおしゃれな
ワインは健康効果もあります。
酒には精神面でのストレスを解消する効果があることは、皆さんも身をもって経験されていると思います。それには適量のお酒を料理と一緒に楽しむ事がポイントです。その点ワインは食事をしながら飲め、適量でも満足感があります。
＊ 栄養分
ワインにはさまざまな酸が豊富に含まれています。主にリンゴ酸、酒石酸、このほか乳酸、琥珀酸、クエン酸、酢酸などがあり、これらを総称して有機酸と言います。有機酸はワイン全般に含まれており、この酸やその他の成分の働きによって､ワインには高い抗菌作用のあることがわかりました。
＊ ポリフェノール
ワインの抗酸化作用はポリフェノールのおかげです。ポリフェノールとは、ブドウの皮と種に多く含まれる天然物質の色素や成分などの総称で、赤ワインには10種類以上入っています。赤ワインの中では、渋味のあるタンニン、赤色色素のアントシアニン、味覚成分のカテキン、フラボノイドなどの分子です。
ワインの抗酸化性は加熱しても効果に変化はありません。お酒に弱い人なら料理に使ったり、鍋でアルコールをとばして炭酸で割って飲むのがおすすめです。
＊ ポリフェノールの体内での働き
動脈硬化を防ぐには
１． ＬＤＬ（悪玉コレステロール）の量を減らす。
２． ＬＤＬが酸化するのを防ぐ。
３． ＨＤＬ（善玉コレステロール）の量をふやす。
この3点が重要ですが、ＬＤＬの酸化をポリフェノールが抑えてくれるのです。
＊ 白ワイン
赤ワインにポリフェノールが多く含まれるのは皆さんご存知でしょう。
ポリフェノール量は赤ワインの方が多いのですが、白ワインにももちろん含まれており、長い期間飲んでいると白ワインでも効果に大差はないといわれています。
白ワインには高い殺菌効果があります。有機酸を多く含み、酸性度が高いため、殺菌力は赤ワインより高いのはもちろん、酢よりも高いのです。「生もの、魚には白ワイン」の由来はここにもあるようです。サルモネラ菌と大腸菌に対する抗菌効果は絶大です。
＊ ワインの温度
ワインの温度については「赤は常温、白は冷やして」と言われますが、ワインの
常温は日本の気候の常温とは違うようです。やはりフランス等のヨーロッパの常温（18℃）と考えたほうが良さそうです。
赤ワイン（14~18℃）、白ワイン(10~13℃)、辛口白ワイン(6~10℃)ぐらいが目安です。
＊ ワインの飲み頃
一般にワインは古いもの程熟成されて良い味がするといわれていますが、樽で熟成したものと違い、瓶につめた後には熟成は進むものではありません。特に高温多湿の日本では、ワインセラーや冷蔵庫に保管したものならともかく、押入れやキッチンに置いていたものは痛んでしまう事がよくあります。やはり変色、にごりのあるものは残念ながら味も変化し、飲み頃を過ぎてしまっています。
高級ワインの場合処分するのは難しいかもしれませんが、飲む場合はそれ相当の覚悟をされたほうがよいでしょう。
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