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牛乳を飲むと下痢する   ('06年10月31日更新)

カナダ人の文化人類学者が、「東アジア人は全員乳糖分解酵素を持たないから、牛乳を飲むと下痢するのだ」と言うのを聞いたことがあります。東アジアとは日本、韓国、朝鮮、中国などのことを言いますが、日本人である私は牛乳を飲んでも下痢しないので、「乱暴な言い方だ」と憤慨しました。
 下痢は症状、原因によって急性と慢性とに大別されます。急性は暴飲暴食などをのぞけば、嘔吐や発熱を伴うことも多く、途上国で衛生的に処理されたのではない食べ物を食べた場合にもよく見られ、だれでも「病気」だとわかります。 慢性的な下痢は、腸に機能的な症状があるときもあり、潰瘍性大腸炎やクローン病など重大な病気のせいのときもあります。緊張するとおなかが痛くなり、下痢をする人もいます。軽いものでは、前夜のお酒のあとの二日酔い、その次に多いのが牛乳を飲んでしばらくすると下痢になる、“乳糖不耐症”だということです。
 乳糖不耐症というのは、牛乳のなかの乳糖を分解する酵素‘ラクターゼ‘が欠けている人たちのことなのですが、黒人や黄色人種の多くで、乳児期はその酵素が正常活性を示すが加齢とともに酵素の活性が低下して、牛乳を飲むと水様下痢、腹痛、腹鳴(おならのこと)が現れます。日本の成人10人のうち2,3人はそういう方だといわれています。

 生活環境の厳しい北欧の人々は日光不足から来るビタミンD欠乏症になっていると思われがちですが、意外とくる病にかかる人が少ないといわれています。これは乳糖に対して強い体質を持つ民族であり牛乳を多量に飲んでも下痢をする事も無く乳糖の作用によってカルシウムを有効に吸収しているからだそうです。


日本人は乳糖を分解する酵素が少なく、ラクターゼ活性が低いため牛乳を沢山飲める乳糖に強い体質を作るために比較的ラクターゼの活性が強い少年期に牛乳を習慣的に飲用する事が必要です。最近の若者は牛乳を飲むため欧米並みに強い体質になってきました。従って毎日牛乳を飲む週間を保てばラクターゼ活性が高められ抵抗力が強くなります。牛乳には乳糖が45%含まれておりこれは哺乳動物の乳以外にはほとんど存在しない特有の糖質、ブドウ糖、ガラクトースの2つの糖が結びついた物で重要なエネルギーになっています。牛乳コップ1杯は200mgのカルシウムが含まれていてこれは大人が一日に必要とするカルシウム量の1/3にあたります。スキムミルク20g(大3杯)はそれと同僚のカルシウムが取れますので使いやすく下痢も少ないと思います。ご飯を炊く時にスプーン1杯分加えたり水や湯で溶いて牛乳同様に使ってもいいでしょう。下痢をしてもカルシウムなどの栄養素は、その前に小腸できちんと吸収されています。大腸がゴロゴロする人は‘暖めた牛乳を少しずつ飲む。’‘乳糖を分解してある乳飲料などを選ぶ。’‘ヨーグルトやチーズを食べる。’’料理に使う。‘などの方法を試してみてはいかがでしょう。


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