”ゆず”について ('07年2月20日更新)
“ゆず”について
冬にでまわる柑橘類の中でも特にゆずは疲れを癒すさわやかな香りがします。 この時期、店頭に良く見かけるゆずについての一口メモです。 その効用について 1.疲労回復のもと ゆずにはクエン酸やリンゴ酸などの有機酸が含まれ疲労物質の元凶である乳酸の蓄積を抑えて 減少させてくれます。 2.ビタミンの宝庫 ゆずはレモンなどの柑橘類同様、ビタミンCが豊富に含まれています。 ビタミンCは抗酸化作用にすぐれ、血中コレステロールを下げ、抗ウイルス作用にもすぐれています。 美肌にもとっても重要です。また肝臓の解毒作用を強めるためジンマシンや皮膚過敏症にも効果があり、 副腎の働きを助けてくれます。ゆずの絞り汁は食欲や消化を促進する効果があります。 3.香りは健康のもと ゆずには血行作用や新陳代謝を促進するリモネンなどの精油成分や鎮痛作用、殺菌作用である 精油成分も含まれています。気持ちを沈静させる精油成分も含まれ、この香りが気持ちをやわらげてくれます。
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“ゆず”の利用法
【ゆず風呂】 黄金色のゆずの果実に竹串で穴をあけたり、料理で使用した後の皮を袋に入れて浴槽に浮かべて入浴します。
<効用> ゆずの皮の芳香油(精油)が皮膚に吸収され、皮膚をなめらかに美しくします。 1.ユズの上品でさわやかな香りによるテラピー効果があり気持ちを落ち着かせます。 2.血液の循環を促進、身体全体が温かくなり風邪の予防になります。 3.不眠症や疲労回復に効果があります。 4.リウマチ、腰痛、冷え性の予防になります。 5.ひび割れ、アカギレ、しもやけなどに効果があります。
【ゆずの化粧水】 ゆずの種の周りのヌルヌルの正体をご存知ですか? あれは“ペクテン質“といって血糖値上昇の予防やコレステロール値のコントロール、 血行を良くするなどの働きがあります。 このペクテンには保湿性や肌をなめらかにする働きがあります。 簡単に家でできる化粧水を紹介しますので、是非お試し下さい。
<用意するもの> ユズの種 2個分(30g位) 20度以上の焼酎 1cup 空き瓶
<作り方> 1.ユズから取り出した種を洗わずに空き瓶にいれ焼酎につけます。(洗って使う人も) 2.冷蔵庫に入れ2週間から1ヶ月位寝かせます。種の成分が溶け出しトロリとしてきます。 琥珀色になったらガーゼかザルで漉して種を取り除き化粧水にします。 台所仕事の前に手につけると手あれを防いでくれます。 ※肌に合うかテストしてから使ってください。 ※好みでグリセリンを入れたりもするようです。 ※1度使った種は3回目ぐらいまで使えます。 ※1度目の化粧水はジェル状ですが、2回目は液状になります。
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“ゆず”についての新情報
1.ゆずの種に含まれる美肌効果成分リモニン、ノミリンなどを効果的に取るには ゆずの種を醤油につけると良いそうです。ゆず1個分の種をちょっと砕いて100mlの醤油に漬け一晩寝かせます。 これを刺身などのお料理の味付けに使います。 (※冷蔵庫に入れ1ヶ月以内に使いきること)
2.ゆずの皮には抗感染、抗ウイルス殺菌作用のある香り成分が多く含まれ、風邪、インフルエンザを強力に予防します。 予防効果を高めるにはゆずの皮を細かく切って日本酒に一晩漬け、料理酒として使うと良いそうです。
3.ゆずの果肉には非常に多くのクエン酸が含まれ、脳の神経疲労を和らげて集中力の向上と認知症を予防してくれます。 予防効果を高めるにはゆずの果肉をジャムにして紅茶に入れて飲むと良いそうです。 ジャムの作り方は、種を除いたゆず1個分の果肉をスライスし、皮も小さく切ります。 果肉を鍋に入れ皮とグラニュー糖大匙3杯を加え、ジャム状になるまで煮ます。 紅茶にジャムを入れて頂きます。 (※ゆずの果肉ジャムは冷蔵庫で1ヶ月ぐらい保存できます)
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かんきつ類のミニ知識
ゆずはミカン科柑橘類に属し、すだち、かぼすはこのゆず類に属します。 このゆず類は酢みかん、香酸柑橘(普通のみかんよりも酸味が強く香りの高い柑橘類の事)とも言われています。 ゆずは香りが高い事で有名ですが、すだちやかぼすも香りや酸味を利用する事が多いようです。
●ゆず(柚子) 果皮が油のように黄色であるから“柚“と言ったとも、すっぱい事から柚酸が転じてユズになったとも言われています。 原産国は中国で日本には奈良時代から栽培されていたそうです。 特産地:高知県、徳島県 採取適期:10月下旬―11月中旬 ビタミンC含有量:果皮100g中150mg、果汁100g中40mg
●すだち(酢橘) ゆずの近縁種とも言われ小ぶりの物、ゆずに次いで寒さに強いです。 緑色の未熟果のもの(成熟すると果皮はオレンジ色になります)。 さわやかな香りや程よい酸味があるので果汁がよく利用されますが、 果皮も香りがいいのですりおろしても使われます。 特産地:徳島県 採取適期:8−9月 ビタミンC含有量:果皮100g中110mg、果汁100g中40mg
●かぼす(香橘) ゆずの枝がわりとして生まれたと言われています。すだちの近縁種。 すだちと見た目は似ていますが、大きさと香りは全く違います。 江戸時代に中国から渡来した柑橘類で当時は風邪薬や皮膚の薬として使われていました。 皮を刻んで蚊やブヨをいぶすため使われた事から“蚊いぶしーカブシーカボス”と言われようになったと伝えられています。 特産地:大分県 採取適期:9月下旬―10月上旬 ビタミンC含有量:果肉100g中42mg
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