HOME.CONTACT.PRIVACY POLICY.
K.G-TOKYO.COM Registry Member
入会はこちら LOGIN
What's K.G-TOKYO.COM

子育て一口メモ   ('06年10月31日更新)

子育ての時、親として一番悩みの種は自分の子供の気になる部分です。幾つか問題部分をとりだして、そのような子どもとの付き合い方を考えてみましょう。子育ての参考になれば幸いです。


1、落ち着きのない子
 片時もじっとしておらず、絶えず何か興味のあることを見つけてはそれに向かって自分勝手に動き続けている。大体は集団行動ができず、気持ちが不安定な場合が多い。 付き合い方としては
 (1)、一対一で向き合える時間を出来るだけ作る。両手をつないで心の交流を図りながら、相手の目を見て話すよう少しずつ練習していく。
 (2)、興味や関心のあることを一緒にみつける。たとえ短い時間でも何かに気持ちを集中させることがたいせつ。出来た時にはしっかり自信がつくようにほめる。
 (3)、スキンシップを大いに活用する。ソワソワしたら手をつなぎ、肩に手をおいて大丈夫だと話す。出来るだけ側にいて安心させる。


2、わがままな子
 すべての行動や考え方が自分中心で、周囲の人のことなどおかまいなしなわがままな子がいます。そういう子どもは当然友達とのもめごとも多いし、悪いのはすべて他者だと思っています。少しでもわがままを減らし、他者の気持ちに関心を持つようにするには
 (1)、家の中で自分の責任でやれそうな仕事を与える事です。仕事を任されることは他者から期待されることで、自然に他者を意識します。責任を果たせた時は充分にほめて、周りの人が喜んでいる事を伝えます。この成功体験が他者へ目を向け、わがままを抑制するのに効果があるのです。
 (2)、友人関係を豊かにするため、友達とのもめごとを家でよく聞いてやり、何故そうなったか、一緒に考えるのです。その時の自分の気持ちや相手の気持ちを話す内に、自分中心の考え方の他に他の人の立場や感じ方のあることに気づかせていくことです。そして周りの子どもたちにもわがままな行動をした時に 注意をしてもらう様頼んでおくと良いでしょう。


3、うそをつく子
 子どものうそには二種類あるように思います。
 (1)、まわりの人を傷つけたり、困らせたり、自分の責任を逃れるためについているうそです。自分でしたことが明らかに悪い事だと思っているときに子どもは身を守るためにうそをつく。こうゆう子どもは親や教師の過剰な期待や、失敗した時の叱責が恐怖として残っている時、自然とうそで身を守ることを身につけるのです。このような子どもには失敗を正直に謝罪することの大切さを教える事です。
 (2)、子どもは時としてうそと現実が混ざってしまい、あたかも本当のことのように話すことがあります。たあいもない空想の場合は聞きながしてもよいのですが、他の人に迷惑のかかるうそや自分を正当化するためのうその場合には、子どもと一緒に現実に目を向け、うそ(空想や想像)と現実の区別をしっかりつけさせなくてはいけないのです。この場合は叱らないで、事実関係をはっきりさせ、事実を確認させることです。


4、友達のできない子
 子どもが成長する中で、友達はさまざまな意味でなくてはならない存在です。
1、友達を通して人間関係の作り方を学ぶ
2、他者とのかかわりから、自己意識を持つ
3、自我を成長させる
4、社会人として生きるための能力を身につける。
 それでは友達のできない子はどんな面があるのでしょう。
1、嫌われる子ー暴力をふるったり、いじわるや悪口など、相手の立場を考えない言動がみられる子。
2、避けられる子ー約束を忘れる等 責任感に欠けたり悪気はなくても相手の気持ちを害する行動をとってしまう等一緒にいて楽しいという印象を与えない。
3、仲間の入れない子ー母子関係が強く、何でも母親で事足りてしまうため、友達との人間関係を必要と感じない子、逆に親が放任的で一人で遊んだり過ごすことに慣らされている子も友達との関係に関心を示さないのです。
 友達つくりのルールとしては、相手の気持ちを共有し良い関係を保つ動機を高めることです。

5、反抗的な子
 子どもは成長過程で2つの大きな反抗期があります。第1反抗期は自我の芽生える3歳ごろ、第2反抗期は自我の確立を目指して大きく変わる思春期の中学生ころです。反抗的な子の反抗行動や態度は反抗期特有のそれとは区別して考える必要があります。反抗的な子は先生や親に注意をされた時自分の不安や緊張を相手に気取られないように、反抗的ととられるような行動や態度に出るので、非常に防衛規制の強い子どもだと言えます。従って自分は常に孤立無援だと感じています。このタイプの子は、両親に対しても無条件に自分の存在を受容されていると感じていないで、否定的な自己像や両親像を持っている事が多いのです。もう一つ考えられる事は目上の人の言う事を素直に聞くというしつけを充分受けていないのです。しつけは子どもと親の間の基本的な信頼関係を前提としているので、反抗的な子どもは養育上の問題を抱えている場合が多いのです。

6、泣き虫
 泣き虫な子は不安がつよく、神経質、批判や失敗に弱く、自分のやり方を直されると怒ったり泣いたりする。依頼心もつよい。新しい出来事に直面するのが困難で、変化への適応が苦手です。警戒心もつよく、劣等感を持ちやすい。そして感情の起伏が激しい。泣くことは情緒発達や社会性の未熟さからくる行動なので、耐性が弱く、生活体験も乏しく、もまれていないと言えるでしょう。
 泣き虫な子への対応の仕方として
1、自信を持たせること。能力や結果でなく、その子自身をほめる。 泣かれるとつい手伝ってしまうが、自分で出来る事を増やしていく。そして自分で考え、自分で決め、自分で行動できるように導く。
2、泣いても周りがうろたえないで駄目なものは駄目と自信をもった態度を示す。
3、泣く事自体を叱らないで、「悲しかったんだね」と気持ちを代弁して上げると安定感が生まれ我慢出来るようになる。
4、泣き虫というレッテルを貼らない。

7、口数の少ない子
口数が少ないということは言語表現が乏しいということです。こういう子どもを援助していく時は言語表現に限らず、さまざまな表現活動を質・量ともに豊かにしていくことです。それもその子が楽しめる表現活動から進めるのが基本です。例えば自分について語るのは苦手でも、本読みが得意であれば、出来るだけ大きな声で読ませるとか、一緒に歌をうたい声を出す喜びを共有する。その他 絵を描くことも,体を動かして運動することも自己表現につながるでしょう。また一緒にゲームをし、その中から出てくる表現を大切にする。その子の得意な分野をうまく生かして、のびのび気持ちを開放させることです。そうすれば少しずつ言葉数も増えてくるでしょう。それから周りのせっつかない暖かい受容的雰囲気と待つ姿勢が非常に大切です。

8、暴力的な子
幼い頃より躾と称して親から暴力をうけて育った子ども、欲求不満耐性が低くて、「力」への憧れが強く、感情の起伏が激しい場合その気持ちのはけ口として暴力行為に走る子どもが多いのです。またテレビ、映画の暴力場面も子どもに大きな影響を与えているでしょう。具体的には衝動的に誰かれなく暴力をふるう、欲求不満のはけ口として公共物を破壊する、自分の存在を誇示するため乱暴する、八つ当たりで弱い者いじめをする等です。こういう子どもは一時の感情にまかせて暴力をふるい、あとで後悔はするが、とおり一編の反省なので何度も繰り返す。対応する大人はその行為がどれほど人の気持ちを恐怖に陥れ、傷つけるかよく説得し、その子の欲求不満の場面の対応の仕方を振り返り、我慢できた時は高く評価する。まずかったら適切なアドバイスをし欲求不満の気持ちを心から受容してあげることです。

9、人とかかわらない子
こういう子どもはさまざまなタイプがあります。ごく限られた友達はいるが、自信がなく自分を表現することが苦手で集団の中で皆と一緒に楽しめない子。内心人を求めているのに、自己中心的で幼児的心性を併せ持つので、周りから受け入れられなくて結果として一人ぼっちになる子。母親との結びつきが強くなかなか外の世界へ踏み出せない子。さらには、人とかかわること自体難しく、独りの世界に埋没してしまう子。この子たちは大なり小なり人との間に緊張や不安を抱いていて本人なりに自分を守る術として、他人から遠ざかる行為に至っている場合が多い。そのため周囲のせきたてるさまざまな働きかけはかえって本人の焦燥感をつのらせることになりかねない。むしろその子がこれまで独りでそっと守ってきた世界(興味を持ち心をよせているもの)をさりげなくわかってもらえる感覚を持つことが大切です。同じ目線に立ってかかわってもらう中で人への自信を少しずつ育てていくことです。


戻る

KG HOT NEWS.
circle
copains
KG LINK.