連休明けの5月9日(土)にモンゴル人の馬頭琴演奏家のアマルジャルガル・ドルギオンさんにモンゴルや馬頭琴の説明と演奏をお願いしました。モンゴルの服装でのご登場で、聞いたことのない音色の迫力のある演奏とホーミーという独特の歌唱も披露していただきました。37名のみなさま、ご参加いただきありがとうございました。

モンゴルはこんな国

 馬頭琴でのモンゴル民謡の演奏から講演がスタートしました。一気に未知のモンゴルへのイメージが膨らみます。モンゴルはロシアと中国に挟まれる位置にあります。モンゴル人はモンゴルの他に中国内の内モンゴル自治区やロシアにも居住し、あわせて人口は1000万人ほどです。文字は英語やキリル文字、モンゴル文字を習います。スクリーンには見慣れた馬や珍しい固有種の馬、競馬の様子、フタコブラクダ・ヤク・トナカイなどの珍しい動物と共に暮らしている情景、モンゴル料理などがスライドで紹介されました。乾燥ヨーグルトが珍しい。首都のウランバートルには高層ビルが立ち並び、モンゴル内の人口の半数が住んでいます。ゲルの写真もありました。遊牧民は年に3ー4回移動します。馬頭琴は遊牧民から生まれた楽器です。「スーホの白い馬」は内モンゴルの民話だそうです。カザフ人のタカを使っての狩りの様子も見ました。

馬頭琴とホーミー

 馬頭琴は皮や白樺、もみの木を使い弦は2本。もともと白い馬の尻尾の毛が使われていましたが、今はナイロン弦が使われています。音はFとC♭です。

 ここで4曲の演奏。「馬の疾走」には走るスピード、いななきがみごとに表現されています。「荒城の月」には城跡の景色よりも武将の想いを感じました。音源を使っての中島みゆきの「糸」も。

 馬頭琴のいちばん有名なものは革張りで金の頭部がついています。国民にも馬頭琴の演奏が推奨されています。馬頭琴のオーケストラもあります。

 馬頭琴の伴奏で、ホーミーも聴きました。ホーミーは二つの音を出して歌うという信じられない歌唱法です。喉を使う響いた低い声と笛のように響いた高い声が響きわたりました。力を入れて声帯のほか舌や歯まで使います。伴奏とメロデイが同時に両方聞こえる「ふるさと」には一同唖然として聞き惚れました。最後に音源のピアノ伴奏でお馴染みの「ニューシネマパラダイス」を。ホーミーには女性のプロは2、3人しかいないそうです。

 アマルジャルガルさんは馬頭琴やホーミーの演奏を通してモンゴル文化を日本に伝えておられます。私たちもその思いを受け止めました

 世界無形文化遺産に指定されている馬頭琴の演奏やホーミーを聴き、国についての説明を受け、モンゴルの分解に触れるまたとない機会になりました。今年のはじめに国際フォーラムでモンゴルミュージカルの海外公演もありました。背景を知ることで大相撲を見る時もモンゴル出身の力士たちが身近になりそうです。

【以下開催時の案内の抜粋】

モンゴルの大草原に育まれた伝統楽器「馬頭琴」と「ホーミー(喉歌」」は遊牧民の暮らしや自然観を映し出す、モンゴルを代表する 文化です。
馬の頭が彫刻された弦楽器・馬頭琴の深く温かな音色と、一人で二つ以上の音を響かせる神秘的な発声法ホーミーはともに世界的にも高く評価されユネスコ無形文化遺産にも登録されています。
5月の三日月会例会では馬頭琴とホーミーの双方を自在に操る演奏家アマルジャルガル ドルギオン氏をお迎えし、実際の演奏を交えながら、その歴史や魅力、モンゴル文化の遊牧文化との関りをお話しいただきます。さらに、モンゴル文化の一端として、モンゴル相撲と日本の相撲との関係についても触れていただく予定です。 広大な草原の風や大地の響きを感じさせる貴重な演奏と共に、モンゴル文化の奥深い世界に 触れていただく機会となれば幸いです。 皆様のご参加を心よりお待ち申し上げております。

                        記

日時 :  2026年5月9日(土曜日) 11時~12時半【10時半開場】 早く来られても入場出来ません。
場所 :  関西学院東京丸の内キャンパス ランバスホール 東京都千代田区丸の内1-7-12 サピアタワー10階
アクセス :JR東京駅八重洲北口改札口より徒歩2分。 東京メトロ大手町駅B7出入口は改良工事に
伴い閉鎖しておりますがサピアタワーに直結しております連絡口は利用できます。
3階サピアタワーオフィスロビー受付前に「三日月会受付」を設置致します。(10:30~11:00)
会費 :  1000円 〈小ペットボトルの飲み物を用意致します。〉
講師 : アマルジャルガル ドルギオン氏
モリンホール(馬頭琴)・ホーミー演奏者 2002年にモリンホール(馬頭琴)奏者兼教授であった父親が勤める「モンゴル国立音楽院」の馬頭琴専門科へ入学と同時にホーミー歌唱法の第一人者T。ガンボルド氏に師事・ホーミー修得。
モンゴル青少年音楽代表団の一員として海外で数多く演奏し経験を積む。
2011年以降東京を拠点に本格的に演奏活動を開始。数々の素晴らしいアーティスト達と共演。
2018年日本での活動により「モンゴル国文化功労者賞」を受賞。
ソロ活動やMJモリンホール(馬頭琴)クワルテットとモンゴル音楽団「イフタタラガ」そして蒙光「モウコウ」ユニットで活動中。 2024年 第1回「国際プロフェッショナルモリンホール(馬頭琴)コンクール入賞。