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<美術鑑賞会>

■紹介
私たち美術鑑賞会の略称は《GVC》です。会員の安部隆雄さんに名付けて
頂いたものでGallery Visiting Circleの略称です。
現在会員数は40名(女性20名、男性20名)
毎月首都圏の美術館を巡って話題の特別企画展を鑑賞し、ティーブレイクでワイワイガヤガヤ関西弁を
楽しんでいる気楽なサークルです。
みなさんの体験参加は大歓迎です。お気軽に飛び込み
参加してください。

今年度の鑑賞予定は下記のようになりました。
・1/20 フェルメールからのラブレター展 ザ・ミュージアム
・2/17 ルドンとその周辺 三菱美術館
・3/16 ユベール・ロベール 時間の庭 西洋美術館
・4/20 ボストン美術館 日本美術の至宝 国立博物館
・5/18 セザンヌ展&大エミルタージュ美術館展 国立新美術館
・6/15 ベルリン国立美術館展 西洋美術館
・7/20 マウリッツハイス美術館展 都立美術館
・8/17 レーピン展国立トレチャコフ美術館所蔵 ミュージアム
・9/21 シャルダン展 静寂の画家 三菱美術館
・10/19 リヒテンシュタイン華麗なる侯爵家の秘宝 国立新美術館
・11/16 巨匠たちの英国水彩画展 ミュージアム
・12/21 メトロポリタン美術館展 都美術館


5月の例会は国立新美術館で開催中のビッグな展示会をランチタイムをはさんで2つ鑑賞するという欲ばり企画となりました。14人が参加しました。六本木にある国立新美術館は開設5周年を迎えています。
午前中に「セザンヌ パリとプロヴァンス」
ランチタイムは"デイジー"という小洒落たレストラン
午後は「大エミルタージュ美術館展 世紀の顔・西欧絵画の400年」という内容でした。

夫々の展示会の解説(主催者提供のHPから抜粋)を長くなりますが下記に掲載します。

「セザンヌ-パリとプロヴァンス」展は、「近代絵画の父」と称されるポール・セザンヌ(1839-1906年)の画業を、パリとプロヴァンスという2つの場所に注目して振り返る大規模な個展です。
南仏のエクス=アン=プロヴァンス(以下「エクス」と略)に生まれたセザンヌは、1860年代のはじめに、画家としての成功を夢見てパリに出ます。1870年代に入り、セザンヌは、当時世に出た印象派の輝くような明るい色彩に大いに感化される一方、形態と空間の表現に創意を凝らしました。そして、伝統的なアカデミスム絵画とも同時代の印象派とも袂を分かつ、全く新しい絵画を確立したのです。
1880年代以降のセザンヌは、パリに背を向け、故郷のエクスにこもって制作した孤高の画家と見なされてきました。しかし、実際には、1861年から晩年に至るまで、20回以上もパリとプロヴァンスの間を行き来していたのです。フランス南北間の頻繁な移動は、これまで注目されてきませんでしたが、セザンヌの創作活動に決定的な役割を果たしたと考えられます。本展は、セザンヌの芸術的創造の軌跡を、南北の対比という新たな視座から捉えなおそうという画期的な試みです。..(展示会ホームページより)
Ⅰ初期 Ⅱ風景 Ⅲ身体 Ⅳ肖像 Ⅴ生物 Ⅵ晩年という6つの切り口で展示されている。その各々に於いて、パリとプロヴァンスでの作品を展示するという試みがなされていて、大変興味深い。セザンヌは1886.5.11付書簡の中で「緑はとても快活な色彩のひとつで、眼に最も良い色なんです」と書いている。そのため本展示会でもバックの壁面を緑にした展示室や、彼の父が1859年に購入したジャス・ド・ブッファン(風の館)を模したコーナー(四季の4作品展示)があったり、1902年に完成したレ・ローヴのアトリエが再現されたり、展示の工夫が感じられた。このアトリエでサント=ヴィクトワール山の連作が生まれています。

午後は「大エミルタージュ美術館展」を鑑賞しました。こちらは西欧絵画400年の歴史を概観するスケールの大きい企画展です。が、セザンヌほどの集客がないのか非常にゆっくりと見ることが出来ました。最大の目玉はマティスの「赤い部屋(赤のハーモニー)」です。

以下はこの展示会の監修者、千足伸行成城大名誉教授の解説を引用します。
エルミタージュ美術館展はこれまで再三開かれてきたが、今回は世紀別に内容を構成している点が特色と言える。当然これは時代を追って、ということになるが、エルミタージュ美術館側の意向もあって、それぞれの世紀の各国の美術を総花的にではなく、美術館のコレクションを基準にしながら、その世紀を代表するにふさわしい国、地域とその作品に焦点を当てている。今回選んだ各世紀のキーワードを挙げると次のようになる。

16世紀=人間の世紀/17世紀=黄金の世紀/18世紀=革命の世紀/19世紀=進化する世紀/20世紀=アヴァンギャルドの世紀。

16世紀とは言うまでもなくルネサンス時代であるが、これはすべてが神、教会を中心に回っていたキリスト教中世に対し、人間が人間であることに目覚めた時代として、「人間の世紀」とも言える。ルネサンス美術の中心となったのはローマ、フィレンツェ、ヴェネツィアの3つの都市であるが、今回はティツィアーノ、ロレンツォ・ロットなど、美しい色彩で知られるヴェネツィア派の充実したコレクションが16世紀を代表している。

17世紀、つまりバロック時代のシンボル・カラーは、「太陽王」ルイ14世のヴェルサイユ宮殿に代表されるように黄金であり、その意味で「黄金の世紀」と言えるが、これはまた「巨匠の世紀」とも呼べる。ルネサンス美術はイタリアがほぼ独占していたが、17世紀は群雄割拠の時代で、フランス、スペインなど、イタリア以外の各国に巨匠が輩出した。特に17世紀のオランダとフランドルはそれぞれレンブラントとルーベンスを擁して絵画の未曾有の「黄金時代」を現出した。今回もこのふたつの地域から名品が選ばれているが、とりわけルーベンスの名品が目をひく。

18世紀の「革命の世紀」とは言うまでもなく1789年のフランス革命を指しているが、この時代の美術は世紀前半から後半にかけての、ルイ15世治下のロココ美術と、1774年に即位したルイ16世治下の新古典派に二分される。ロココ時代のシンボル・カラーはバラ色で、ロココ美術とは「バラ色の人生」を謳歌したごく一部の特権階級のものとも言え、ワトー、ブーシェ、フラゴナールの芸術はこうした享楽的な時代精神を反映している。 ごてごてした装飾過剰気味のロココ美術への反動として生まれてきた新古典派は気高くもシンプルな「古代に帰れ」をモットーとし、今回はゲランの絵がその典型のひとつと言える。18世紀はまたイギリスに発し、次の世紀にヨーロッパ各国に波及してゆく産業革命の時代でもあるが、イギリスのライト・オブ・ダービーは産業革命にちなむ工場など、絵にしにくい主題をいち早く描いた画家として知られている。

19世紀はフランスの7月革命(1830年)、2月革命(1848年)、同じ年のドイツ、オーストリアなどの3月革命、その余波を受けての各国の民族主義の高まりなどもあって、18世紀同様、「革命の世紀」とも呼べる。しかしこれをあえて「進化する世紀」と呼ぶのは、『種の起源』、『人類の起源』の著者ダーウィンに代表される、革命的な思想、理論としての進化論ゆえである。ダーウィンの進化論は我々の想像以上に当時の美術に影響をあたえているが、しかしここで言う「進化する世紀」とは必ずしもダーウィンの進化論にとらわれているわけでなく、政治、経済から文化、芸術にいたるまで、19世紀があらゆる面で進化、発展、変革の時代であったことを踏まえている。美術についてはロマン派→写実派(リアリズム)→印象派→ポスト印象派→新印象派→象徴派というめまぐるしい展開がこれを明らかにしている。近代絵画、近代美術における「近代」という考え方も、19世紀が現代から見て一番「近い」からではなく、美術においてもかつてない変革、変貌の時代であったことに由来する。

進化、革命の時代としての19世紀は、見方によっては切れ目なく20世紀につながっている。ポスト印象派(セザンヌ、ゴッホ、ゴーギャンなど)以後の世紀末芸術は、「アヴァンギャルドの世紀」としての20世紀の原点とも生みの親ともなっているからである。20世紀初頭の美術は今回はピカソのキュビスムとマティスのフォーヴィスムによって代表されるが、とりわけマティスの《赤い部屋(赤のハーモニー)》は彼の初期の最高傑作のひとつとして広く知られ、日本でも待望久しい

セザンヌ展と大エミルタージュ美術館展 のポスター14人が勢ぞろい5周年を迎えた国立新美術館
同1階メインロビー


<今後の活動>
ベルリン国立美術館展6/15西洋美術館
マウリッツハイス美術館展7/20都立美術館


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