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＜俳句の会「朋月会」＞

１０月吟行句会の報告

　今月は、高濱朋子先生と９人の会員（ほかに付き添い１名）により、長野県蓼科高原にて吟行句会を行いました。

１．日時：１０月１９日（月）２０日（火）　
２．場所：長野県蓼科高原ホテルアンビエント蓼科
３．句会：２回（投句はそれぞれ７句）

１９日の句会
１．朋子先生の御句　
　　　豊の秋ひろがる景をみぎひだり
　　　都会には望めぬ彩や野路の秋
　　　どつぷりと紅葉に浸り泊（は）つ今宵
　　　ゆく秋や山湖の綺羅を揺らす風
　　　紅葉山に呑みこまれゆく吾等かな
　　　風音も山湖とあれば冷まじく
　　　木洩れ日も紅葉色してさゆらぎて

２．朋子先生選
　　最優秀句
　　　秋高し女神は湖に碧を抱く（まこと）
　　優秀句
　　　木道を潜る小流れ秋薊（としゆき）
　　　風音に水音に秋を惜しみけり（まさえ）
　　　女神湖の大波小波秋の声（和生）
　　　日差し濃き山懐の豊の秋（としゆき）
　　　いくまがり紅葉且つ散る山の道（まさえ）
　　　秋深し天空の青湖の碧（まこと）
　
２０日の句会
１．朋子先生の御句
　　　煌煌と星の瞬く夜寒かな
　　　ひねもすの葉擦れの音にある秋思
　　　蒼天に近き教会小鳥来る
　　　ふんだんに地産地消の秋の宴
　　　一行に遅れじとゆく野路の秋
　　　絶え間なく秋揺らす風山ホテル
　　　不明者の捜索出来（しゅったい）茸山
２．朋子先生選
　　最優秀句
　　　秋風やさまよひ人の安否問ふ（まこと）
　　優秀句
　　　ロッジにも郵便届く朝紅葉（ともや）
　　　木道はさびしかりけり水澄みて（えつこ）
　　　高原の森晩秋の美術館（数尾）
　　　落葉松の足許ふかし秋の道（浜央）
　　　巨木立つ溶岩（らば）の大石冷まじや（としゆき）　
　　　山くれて湖くれて星寒しかな（まさえ）

４．来月の句会予定
　　　日時：１１月２４日（火）１５：００～
　　　場所：東京支部会議室
　　　投句：兼題または当季雑詠５句、席題句１句
　　　兼題：山茶花、芭蕉忌、冬日和

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　以上