＜ウクレレを楽しむ会-KG レレ サウンズ便りー＞
《３月の練習》》・２月に続き：「Morning Dew」。 コーラスで、いままでメロディしかやっていなかった男性が、 突然、高音部を担当。新たな苦しみが・・・・新曲：「He Aloha No O Honolulu」 タヒチアンのリズムとの闘い。 “タタタンタンタン・タタタンタンタン”（聞こえてくるのは幻聴か？）・憩いの曲（？）：「母さんの歌」 �鵑�あさんが夜なべをして ウクレレ弾いていた・・・��
《ハワイの王さま−その１》 −ハワイの王女と日本の皇族との縁談を提案したカラーカウア王− 明治１４年（１８８１年）３月４日、カラーカウア王を乗せた船が横浜の港に入ってきました。おりから港に停泊していたイギリス、ロシア、フランス、それに日本の艦船から礼砲が打ち鳴らされ、王様の一行を歓迎して、王が自ら作詞したハワイ国歌「ハワイイ・ポノイ（Hawai’I Pono’i）」が演奏されました。（荘厳な曲です。You Tubeで聴くことができます） 明治政府の初めての国賓として大歓迎を受けたカラーカウア王は、、宮中のレセプションに招待されたり、京都などを訪れ異国の旅を楽しみました。でも、２０日間近くの滞在の最中、考えもしなかったことが起こりました。 ある日突然、王が姿を消してしまったのです。みなが心配するのをよそに、王は、英語の堪能な天皇の侍従を伴い天皇を訪問、姪のカイウラニ王女と山階宮定麿との縁談をもちかけました。王女はまだ５歳、山階宮も海軍兵学校在学中の１５歳の少年でした。あまりに意外な申し出に明治天皇も驚かれ、即答は避け後日丁重にお断りになられました。 カラーカウア王が、日本の皇室とのつながりを求めたのには理由がありました。 １８世紀末のクック船長の来島以来、ハワイと欧米との交流が盛んになった結果、ハワイの政治制度は次第に欧米化されていきました。また、土地の私有化が認められるようになったため、資金力のあるハオレによって土地の買い占めが行われていました。王が来日したころには、政府の要職はアメリカ人を中心としたハオレ（白人のことですね）が占め、ハワイの土地の３/４がハオレのものになっていました。まさに政治・経済の実権は外国人、特にアメリカ人に握られかねない状況にあったのです。さらに、ハオレたちが持ち込んだ、梅毒など、ハワイにはなかった病毒に侵され、原住民は次々に命を落とし、３０万人いた島民は、わずか４万人ほどに激減していました。こうした祖国の状況に、カラーカウア王は、近い将来、ハワイはアメリカに吸収されてしまうのでは、という危惧を抱いていました。そこで王は、アメリカに対抗するための提携相手として日本を選びました。途絶えていた日本人の移民を再開し、（白人でない）人口の増加をはかるとともに、皇族と親族関係を結ぶことで、日本との関係を一層強化しようと考えたのです。『ハワイの王女と日本の皇室との結婚が実現すれば、日本政府は、アメリカのハワイ合併の考えに対し反対の立場をとることになるだろう』。カラーカウア王の日本旅行に随行していたアームストロングというアメリカ人は後に出版した「旅行記」の中で、こう記していました。王は、ハワイと日本との合邦さえも考えていたとか、もし婚姻が実現していたらハワイは日本の盟邦となり、そうなれば真珠湾に米軍の基地が置かれることはなく（逆に日本軍の基地があったかも）、もちろん日本が真珠湾を攻撃することもなく・・・世界大戦も避けられたかもしれないですね（？？？）１８８５年、日本・ハワイ両政府間の話合いがまとまり、日本からの移民は再開されました。しかし、１８９１年にカラーカウア王が亡くなり、妹のリリウオカラーニ（アロハ・オエの作者として有名ですね）が即位してまもなく、アメリカの干渉で王政が廃止され、１８９８年にはとうとうアメリカに併合されてしまいました。王の危惧が現実のものになったのです。カイウラニ王女は、リリウオカラーニの王位継承者となりましたが、王制の廃止で、王位につくことなく２３歳の若さでこの世を去りました。一方、山階宮は、明治天皇の猶子になり依仁親王と称し、後、東伏見宮家を創設、元帥・海軍大将となりました。以上《ハワイよもやま話（改題）−その８ ハワイの王さま−その１》でした。ALOHA !
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