KG東京40会    逗子散歩レポート            梶田誠三

 
逗子駅前に集合して逗子銀座から散策を始める。久木川に架かる東郷橋を過ぎると、かっての逗子別荘地域である。最初に訪ねた逗子開成高校、その校内に“真白き 富士の嶺,緑の江ノ島“で始まる「七里ヶ浜哀歌」碑がある。校内にあるから、マップによっては案内されていない。「KKR松汀園」の敷地内を通過したのは、車道を避けるためとショートカット狙いでもある。その先の狭き道は車通行不可の路地であり、抜けると新宿稲荷神社の前に出る。拝殿前からは逗子湾の一部が散見される。その逗子湾に沿って鎌倉方向に進むと、小公園の中に“うるわしき桜貝一つ、去りゆける君に捧げん”の「さくら貝の歌」碑がある。海中には徳富蘆花の「不如帰」碑が顔を出しており、目の前の高養寺「浪子不動」の階段を上ると全貌が現れる。逆に海岸通り下の通路を抜けると、展望所もあり間近に見られるのも有難い。ここで見た逗子の海の透明さに“きれいね!”の声が上がった。
浪子不動を後にして、今度は逗子海岸の浜辺歩き。桜貝を探しながらのビーチウォークである。私は下見の折に2個、今回は大きめの桜貝を拾って満足。皆さんはどれほど拾われたのだろうか。田越川の河口に架かる橋が渚橋、その手前に「太陽の季節」碑がある。
昼食処「なぎさ橋珈琲」はすぐ先の海岸際にあり、テラスからの展望は素晴らしい。私と藤本さんは先行組で、席の確保という大役があった。他の皆さんは桜貝探しに注力されているのだろうか。店名からは想定外とも言えるほどの昼食メニューがある。因みに、私は渚バーガーとビールであった。後続組でビールを注文していたのは3人、改めての乾杯の発声とした。
昼食後、「蘆花・独歩ゆかりの地」碑を経て、蘆花記念公園内に入る。山頂には国指定史跡の長柄桜山古墳群を控える中腹に、我々の目指す逗子市郷土資料館はある。入口までの散策路には「自然と人生」から抜粋した案内板があって、読んでいる間は休憩ともなり登りが苦痛にならぬ。館の内外から天候次第では、江ノ島越しの富士山という絶好のロケーションである。館員の説明も良かったとのことで案内した甲斐があった。
帰途、六代御前の墓に寄りながらアンティーク店「勿忘草」に入った。案内文には記載しなかったが、この店に寄る理由があった。大家さんが徳富家で、田越川対岸までプライベート橋とも言える「白い橋」が架かっている。私も一度しか渡っておらず、皆さんに是非とも渡っていただこうと考えていた。今朝、逗子駅前でぽつねんと待っている時に“あら、梶田さん何をしているの”と「勿忘草」の奥方が目の前に現れた。今日の予定を話していると、是非いらして下さいと言う。その折に「白い橋」の通行を頼んでおいたのである。渡った所にある徳富蘇峰の碑、続いて徳富ギャラリーの「森山大道写真展」で時間調整して、最後の訪問地であるスナック「舞」に入ったのは予約通りの午後4時頃であった。約2時間ばかり歓談したが、関西出身のママの気配りも良く好評であった。スナックまで同行してくれるのは数名と踏んでいたが、飲まない人まで参加してくれ10名の希望者には当方が驚いた。ここから逗子駅は銀座通りを経てすぐ至近である。

                 久木川の東郷橋
梶田さんの案内でここからスタート。今回は嬉しい事に紅2点も参加・・・・!
マジシャンの松浦さんが初参加してくれました。

七里ヶ浜哀歌の歌碑の前で
涙をそそる逸話なんかどこ吹く風の楽しげな面々。

歌碑        真白き富士の嶺、緑の江の島・・・・
              

さくら貝の歌碑の前で
「うるわしきさくら貝ひとつ 去りゆけるきみに捧げん・・・」
思い出すなあ・・・!学生時代に振られた彼女を・・・!

                     不如帰の碑
碑のてっぺんに2羽の鳥。右の鳥は浪子鳥、左の鳥は武男鳥・・・?

                  浜辺散歩
全員が哀しみにうなだれて歩いている訳ではありません。たださくら貝を探しているだけです。

     晩秋の浜辺に溶け込んだ老人達。
真夏にはこの爺さん達は、あまりにも場違いで来たくても来れそうもないでしょう・・・。

             太陽の季節碑
まさに僕達の青春時代の記念碑です。「あの頃の彼女は今頃どうしているのかなあ・・・?」
再会しない方が華でしょうね・・・。

         ランチ
梶田さんご推薦の「なぎさ橋珈琲」でランチ。

 ランチを終えて          「なぎさ橋珈琲」に全員集合

「蘆花・独歩ゆかりの地」碑の前で
徳富蘆花や国木田独歩が過ごした旅館「柳屋」跡地にこの碑は建てられています。
ここで、「自然と人生」や「不如帰」が生まれました。

不如帰の書の前で、しょぼくれ老人二人・・・。

不如帰の書の前で、紅2点をかこんで・・・。

不如帰の書の前で、逗子市郷土資料館の看板娘(?)をかこんで・・・・。

      六代御前の墓
平家物語で有名な悲劇の人「六代御前」のお墓です。時の将軍・源頼家に斬罪に処せられました。


  
                おつかれ!スナック「舞」で乾杯!
梶田さんの顔で山海の珍味です。なんとなんと飲み放題、食い放題で××××円とは驚きでした。