三日月会、池田裕子氏講演会と茶話会
三浦 一男
40年会では学院史編纂室池田裕子氏の「ベーツ宣教師の挑戦と応戦」という
本の出版に合わせて編者としてベーツ先生のお話と出版に際しての苦労話と裏話を
お聞きしました。ベーツ先生の過ごされた生誕の地を訪ねベーツ先生の子孫への
インタビューや現地調査にもとづいたお話しは現場感にあふれて話に引き込まれ
ました。
三浦 一男
40年会では学院史編纂室池田裕子氏の「ベーツ宣教師の挑戦と応戦」という
本の出版に合わせて編者としてベーツ先生のお話と出版に際しての苦労話と裏話を
お聞きしました。ベーツ先生の過ごされた生誕の地を訪ねベーツ先生の子孫への
インタビューや現地調査にもとづいたお話しは現場感にあふれて話に引き込まれ
ました。
先生の挑戦と応戦は、一般には上ケ原移転、大学設置等の「挑戦」や、論文に
見るようにキリスト教と他の宗教や思想との「応戦」などがあるでしょう。
でもさらなる挑戦は250人の宣教師と250人の中国信徒が殺された義和団事件
でもさらなる挑戦は250人の宣教師と250人の中国信徒が殺された義和団事件
の直後にこれを受けて、宣教師の募集会合で300人の男女が献身を申し出たといい
ます。その場でベーツ先生が手を上げられたことこそ人生を左右する命がけの挑戦
そのものであったと感じました。全く後年になって学院校舎設計者ヴォーリズ氏も
その一人であったと聞いてはっと驚きました。又当時の軍部圧力下でのキリスト教
教育の実践こそが進退をかけた応戦であったと思いました。裏話では、翻訳に際し
て池田氏の恩師中村巳喜人先生の数例の英語の翻訳の極意は目からうろこでした。
新鮮な視点でベーツ先生を知ることができて本当によい機会でした。
この講演で4年目、いつも会場は満席となりますが、質疑時間にこのような学院
史の話を他の支部でも取り上げることを提案する聴講者がおられて心底そのように
感じました。新たなエネルギーを卒業生にも送ることができます。
40年会では聴講後Ken’s珈琲店(静かで品のあるCafeでした)で池田裕子
氏を交えてさらに番外編の話をして、本の出版の労苦をねぎらい記念品を贈呈し、持
ってきていた本に編者池田裕子氏のサインをしてもらって閉会しました。
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