6月度活動報告


今月からSongs(Oldies)が再開しました。E-Newsの活動と2部の報告書をお届けします。

 

E-News & Songs  6月例会活動報告                  2023年6月8日        南井克之

 

広島G7サミットを取り上げる、5月19日付けのJapan Times記事を教材に使い、オンライン(3名)と銀座オフィス(5名)を結ぶ8名がハイブリッド形式での例会を行った。事前には、コロナ禍で長らく中止していた英語歌詞のカラオケを2年半ぶりにリアル参加者の5名で再開、大いに盛り上がったようである。

昨年2月14日に始まったロシアのウクライナ侵攻による悲惨な戦況が1年3ヶ月になった今、今月のリーダーが、トピックに選択したのは、G7広島サミット(5/19~21)である。多くの世界的な課題が岐路に立つなか、歴史上で最も大事なG7サミットになるかも知れないと報じられるが、開催地が広島であること、日本が唯一の被爆国であることにより、サミット議長国の立場にある岸田首相が、その立場を生かし、しっかりと取り仕切り、果たして大事な課題について、国際的な調整役の成果を出せるか、という文面から始まっている。記事のタイトルは、The G7 is again at the cutting edge of global politics. ただ、50年前に形成された当時のG7のグローバルの富は、世界の3分の2を占めていたが、今日では44%にまで減っており、国際経済に及ぼす力はG20 によって可なり奪われてしまっている。が、G7は今尚グローバルな政策を決める立場にあるのだと、冷戦時代への郷愁のような雰囲気を感じさせるものがあると報じている。記事にされた内容と我々が討議したことは、以下:

国際間に決めたルールを意のままに無視したり、軍事力で一方的に国境を引くことは許せないとして、G7国にはロシアの侵攻ではウクライナへのサポートを確実に行うとの声がある一方、台湾への侵攻事態に発展する可能性・脅威に備える為に、中国に対しては、経済力の点では中国との依存関係を高めているG7国もあり、また、G7には、何らかの役割をウクライナ問題について、中国に仲介役を期待出来る面が有り得るかも知れないとの考えもあって、台湾への侵攻を取り沙汰される中国に向かって、国際ルールのことを全面的に口にすることを躊躇うところもあった。

広島でG7サミットを議長国として開催する岸田首相の優先度の高い(リーダ―に求められる)課題として取り上げられたのは、・核兵器の開発や使用について曖昧でない、明快な声明を纏めることである。即ち、核の拡散防止の推進を追求し、世界から大量破壊兵器の根絶の未来図(ビジョン)が是認されること。・ロシアや中国に見られる経済的に遅れた国々への経済力を使った政治的な威圧姿勢の問題については、G7として対処する為の協議の機関創設に動いていること。・後進国との間での新しいサプライチェーンを造る為に5月初めに岸田首相がアフリカ国を訪問し、道筋をつける動きを始めたこと。・G7として、後進国に債務の負担を押し付ける結果になるような発展援助に繋がらないように行動すること。・食糧の安全を確保できるように援助すること。・パンデミックの際には、ワクチンの公平な配給確保の新しいプログラムを検討し、策定する動きが伝えられている等々であり、議長国としての我が国のアクション計画が報じられている。

更に、地政学を超えた課題として、技術や教育関係者の会合で取り上げることになったのが、AIのことであった。岸田首相が先導して、AI諸ルールの国際的枠組み「広島AIプロセス」を策定することになったとも報じられている。ただ。今までに無かった色々な機会を創造しながら、同時に一方で、何百万人もの働き手を混乱させると脅かすことになるかも知れないので、社会や経済の諸活動を変革させるAI技術のポテンシャルを考慮に入れると、何らかのガイダンスは必須である。G7 が、万一そのようなガイダンス(仕組み)を創造出来るなら、G7は、グローバルに通用する意思決定の為の社会性(現実的な視点)や、その意思決定での中心的な役割を取り戻した組織になったと言えることになるであろうとも、報じている。

小生が用意していた一部のQ&Aを以下に記して、報告書にしておきます:  

We read an article of The Japan Times on the title, “The G7 is again at the cutting edge of global politics, issued on May 19.

Question: Your general appraisal or impression about the results or achievements at least considered as forward movement taken by our government as a host of the G7 Summit held in Hiroshima.

My answer: What bothers me now or right after the Summit, is that LDP now appears to take advantage of an opportunity of popularity rating lifted due to seemingly successful in the hosting and ending of the Summit and show a sign that they might get ready to start the Diet member election as early as possible. I am highly disappointed to know again that the priority of Japanese politicians is rather placed on their own election and not taking up the tasks and concrete actions they should have found essential for issues discussed in the Summit. 

Question: Setsuko Thurlow, the Nobel Peace Prize winner, a survivor of an atomic bomb in Hiroshima and now living in Canada, actively working as a representative of ICAN for the total abolition of nuclear weapons from the earth, expressed her huge disappointment to Prime Minister Kishida in not having demonstrated the initiative in taking any step toward the final goal. How do you think of the issue and her comments after the Summit?

My answer: She summarized that Prime minister Kishida did not put even a process in motion to totally abolish the nuclear weapons from the earth, despite the chance of the holding Summit in Hiroshima of Japan, the only nation exposed to radiation by two bombings including another one in Nagasaki.

 

Songs 担当 藤本靖