10月11日(火)ランバスホール 出席 10名 欠席投句2名

◎+6 断捨離へ惜しい惜しいが邪魔をする(澄子)

◎+4 鼻高きゃ私も歴史変えている(惠子)

◎+3 惜しくない半分あげるかき氷(睦夫)

〇+4 人柄を惜しみ別れの長い列(勝次)

〇+3 赤信号足踏みしてる万歩計(勝弘)

〇+1 惜敗もプロから見れば結果論(勝次)

〇   ノミネートだけで終わった四年越し(大輔)

 〃  旅立ちを惜しまれる歳とうに過ぎ(澄子)

 〃  辛勝と惜敗決めるノーサイド(睦夫)

「今月の学習」

 ※ 先生からの一言  「惜しい」より「口惜しい」を感じる句が多かった。

ノミネートだけで終わった四年越し(大輔) タイミングで村上春樹を思わせる。

お先にとバーディーパットカップなめ(勝弘) 口惜しいほう。「お先に」と合わない。

  →「エッジから~」なら惜しい。

せっかくのスペアのあとがガーターに(達夫) せっかくは不要

  →スペアのあとガーターにしてしまい

惜しくない半分あげるかき氷(睦夫) 見つけがいい。否定形でもかまわない。

福引の特賞が出た次の客(敬三) 他人事か自分のことを詠んでいるかで変わる。

  → 福引の特賞前の人が当て

あと一番上にずれてりゃ月旅行(好孝) 「上にずれる」はわかりにくい表現。

  宝クジの句はよく詠まれるが、月旅行が効いている。

辛勝と惜敗決めるノーサイド(睦夫)  ノーサードで両方の気持ちが詠まれているのがいい。

連ドラの最終回を見逃した(淑子) 過去形は報告っぽい → 見損ない

稀勢の里重圧に負け綱逃す(達夫) 稀勢の里を下にしたほうが句が締まる。

赤信号足踏みしてる万歩計(勝弘) 時間が惜しいにつながる。

  このままでもいいが主体にすると →~足踏みをする~

できるなら髪残してと理容師に(純逸) 「できるだけ」にすると句意がわかりやすい。

成約の最後の山の押し不足(大輔)  前句仕立てになっている。 ~惜しいことかな惜しいことかな

くやしいわあくる日行ったら売れていた(のぞみ) 中8 行ったら→見たら

「今月のお手本」 津田 暹先生

 タクシー代惜しむ深夜の千鳥足    発電をしたらと思う那智の滝

次回 11月8日(火)「守る」

 来年1月10日例会後の新年会はパパミラノにて開催。

 2016年度賞を目指し、あと2カ月、作句に精を出しましょう。

 ちなみに12月は「凸凹」です。

                       文責:小山内