Growth in senile dementia cases                      10月13日 辻田 彪

タイトル自体が衝撃的だが内容はもっと衝撃的だった。というよりもシニア世代に身を置く我々自身がもっと現実を直視しなさいと示唆されているものでもあった。

9月の敬老の日、恒例の政府発表では全国で100才以上centenariansが65,692人に達した。素晴らしい事ではあるが、問題は、2012年にはシニア世代の老年性認知症senile dementia 患者が462万人であったこと、これが2025年には700万人に達するであろうと予測されていること、更には徘徊者aged wanderersが2015年現在12、208人に達しているいう現実はあまりにも衝撃的だ。Group of Seven Health Ministers’ Meeting held in Kobe lately agreed on the need for early diagnosis of patients and further improvement in their living conditions. 先般神戸で開催された7か国保健・厚生相会議ではこれら認知症患者たちの早期診断の奨励と彼らの住環境条件を含めた社会的環境の更なる改善が必要であるいう勧告が採択された。

上記数値は実際には我が国の高齢者生活環境改善の結果でもあるのだが、現在の高齢者達が直面する多様な問題点と課題に対する解決方法が一朝一夕に見つからないという現実のはざまにあってこのような数字を真正面からぶつけられると同世代にある我々の思考が一時的に空白状態をさまよう感覚に陥るのも禁じ得ない。しかし重要な実効案として今回社説の通り警察や病院を含めた地方行政とコミュニテイの共同連絡網の確立そして各地の高齢者保護施設及び介護施設等の更なる近代化と改善が最優先課題であることを認識した。