2017年1月10日(火) ランバスホール 出席10名 欠席投句1名

◎+10 拝むよりスマホをかざす初日の出  (達夫)

〇+7  光あて鼠飛び出す伏魔殿     (勝弘)

◎+5  古民家の価値を高める黒光り   (達夫)

〇+5  楽天家光る過去だけ温める    (惠子)

〇+2  認知の母妻が看取ってさす後光  (勝次)

 〃   記者会見幸せ光るくすり指    (敬三)

 〃   復興の希望を照らすルミナリエ  (純逸)

〇+1  光り物じゃらじゃら付けて老いカバー (澄子)

〇    箱根路を光を放ち駆け抜ける    (淑子)

 〃   突然に脚光浴びた真珠湾      (達夫)

「今月の学習」

 認知の母妻が看取ってさす後光(勝次)  内容はわかるが語順に注意

    → 認知の母看取った妻にさす後光

 クラス会光る頭を笑い合い(敬三)  久しぶりに会うのならあるかもしれないが、

    ひねりがほしい。

 七光り楽に世に出る二世たち(澄子)  七光り=二世 説明になっている。

    元々は「親の光は七光り」  「七」は多いという意味

 七光り五年持たずに消える国(大輔) 韓国大統領の時事句だが、わかる人が少なかった。

 寒空の月の光に癒される(康弘)  暖かさが感じられないので「癒される」と合わない。

    本人は寒い季節の月の光がお好きだそうです。

 初恋の光源氏は影もなく(澄子)  光源氏は実際には光らないので、題からずれる。

 フラッシュを浴びることなく過ごす時(純逸)  「時」が苦しい。

    →フラッシュを一度も浴びたことがない。

 パドックの光る毛並みに運だめし(敬三)  つやのある毛並みで光がわかる。

    →パドックの毛並みのつやに賭けてみる

 ライト君英語で書くとどっちかな(睦夫) 発想は面白いが、ライトでは光と取れない。

「今月のお手本」 津田 暹先生

  失いしものを遠くに光らせる

  光が欲しくて君の形に闇を切る

2016年 年度賞 発表

 正 賞   爆買いの溢れた町に秋が来る   睦夫

 準 賞   虐待の親がつけてた可愛い名   勝弘

選考基準  優秀句で会員からの支持がある句   題と関わりなくよくわかる句    

      先生は、以上の観点から選ばれたそうです。

 次回  2月14日(火) 「針」  ランバス予定

                                文責・小山内惠子