川柳サロンではただいま新規会員募集中です。

全日本川柳協会理事の津田暹(すすむ)先生が、初心者にも分かりやすく指導して下さいます。

川柳は頭の柔軟体操です。川柳ならではの笑いの絶えない句会に参加してみませんか?

毎月第二火曜日ランバスホールで開催しています。

川柳サロン12時月例会 お題「豆腐」+雑詠1句 12月12日(火)ランバスホール  出席9名

津田先生◎or〇  会員よりの得点数 +数字

◎+2  抜歯後の豆腐料理は妻の愛(敬三)「妻の愛」が良い。本人いわく「妻の愛」を詠んだのは初めてですとのこと。

◎+5  お豆腐がミンチに化けるハンバーグ(純逸)「ミンチに化ける」は川柳的で面白い。

◎+4  湯豆腐に紅葉が映える南禅寺(達夫)流れがスムースで気持ちが良い句。

〇+4  別れた日湯豆腐つつく一人鍋(純逸)湯豆腐は鍋なので両方入れるのは意味が重なる。 →一人鍋の豆腐をつつく別れた日

〇+3  湯豆腐にうんちく添える鍋奉行(敬三)湯豆腐という単純な料理に鍋奉行がいるとい取り合わせが面白い。

〇+2  豆腐でもステーキ名乗りミート皿(淑子)「名乗り」だと句が切れてしまう。「名乗る」に変えるとよい。「ミート皿」は現代的で面白い表現。

〇   もりカケをもぐり込ませる安倍豆腐(睦夫)ドジョウ鍋でドジョウが緊急避難で豆腐に潜り込むことにひっかけている面白い句。

○   在りし日の父に誘われ笹乃雪(淑子)「笹乃雪」は豆腐料理で有名な老舗。昔をしのんでいる気持ちが良く出ている

「今月の学習」

1.豆腐屋のラッパが聞こえる三丁目(達夫)  中8の句。「ラッパ聞こえる」で十分通じる。

2.侘び住まい一人湯豆腐手酌酒(勝弘) 「侘び」には2つの意味がある。1.ひなびた(静けさを楽しむ)2.貧乏くさい  「一人」と「手酌」は意味が重なっている。「一人」は要らない。

3.おこや炊き今宵の菜(さい)は実家の味(淑子)「お子や」は大阪で高野豆腐のこと。下6の句の成っている。「実家」で「さと」とは読めない。「里」又は「郷」を使う。

4.和洋中馴染む豆腐を見習いたい(惠子)下6の句。「見習いたい」→和洋中に馴染む豆腐を見習おう

5.ラッパの音鍋をひっさげ走り出す(勝次) 「走り出す」ではなく「追っかける」の方が良い。

6.連呼する声に重なる豆腐売り(睦夫)「連呼する」と「声」はダブっているので「声」は要らない。「重なる」は2つの意味にとれる。1.2種類の声 2.思い起こすこと 選挙中の連呼の時に豆腐売りののどかな声が聞こえ、日常と非日常が重なった時のことを詠んでいる。

7.激辛のマーボ豆腐を食べたがる(達夫)誰が食べたがるのか分からない。→激辛のマーボ豆腐に列が出来   「マーボ」ではなく「マーボー」が正しい。

8.湯豆腐が熱燗呼んでる独り酒(睦夫)中8の句→湯豆腐が熱燗を呼ぶ一人酒

9.昼食のマーボ豆腐に励まされ(康弘)「昼食」を「弁当」に変える。弁当のおかずには珍しい好物のマーボード豆腐で奥さんが励ましてくれた。

10.パック豆腐家計とお腹支えてる(惠子)→家計とお腹パック豆腐に支えられ

11.寒風にさらし味出るしみ豆腐(勝弘)「さらし」だと受け身になる。→ 寒風に耐えて味出すしみ豆腐

12.麻婆は味より辛さ人気呼ぶ(純逸)「は」は何々は~となり、予定調和的になる。→味よりも辛さ麻婆人気呼ぶ

13.有名店豆腐尽くしに目も楽し(惠子)喜怒哀楽をそのまま詠むと平凡な句になる。→有名店豆腐尽くしを目でも食べ

14.凍てつく寒さ豆腐鍛えて保存食(勝次)「保存食」が最後だと作り方の説明になる。→凍てつく寒さに耐えて保存の効く豆腐

15.冷や奴元気付けてる花鰹(康弘)これだと元気づけられているのが「冷や奴」か「花鰹」か分からない。→冷や奴を元気付けてる花鰹

16.妻は留守木綿豆腐に辛い酒(敬三) 「辛い酒」より「にごり酒」の方が雰囲気が出る。

「先生の例句」


1.Jアラート泥鰌豆腐は潜り込み

2.焼きを入れられて豆腐もしゃんとする

3.川柳はおから俳句は豆腐です

4.苦労した過去しみじみと凍み豆腐

「雑詠」

津田先生◎

◎+3 ストレスを溶かす薬は歌と旅(淑子)「溶かす薬」という表現が川柳的で良い。

津田先生〇

〇 詫び方が悪いと言ってマイク持ち(康弘)マイクの使い方から外れた使用法を面白く詠んでいる。

添削

1.神の地に火種注いだトランプ氏(勝次)「火種」なら「撒く」、「注ぐ」なら「油」

2.クリスマス来れば母校を思い出す(敬三)→クリスマス来る度母校を思い出す 又は クリスマスになれば母校思い出す


次回  お題「底」1月9日(火)15時からランバスホールにて。年間優秀賞の発表もあります。

川柳に興味をお持ちの方へ

ランバスにお越しください。見学自由、無料。1月のお題は「底」。

例会は毎月第二火曜日15時から17時。毎月の会費1500円(半期払い)と場所代200円。

指導は著名な津田暹(すすむ)先生。雑誌「川柳研究」元編集及び発行人。 東工大s36卒業。市原市在。

現在世話役小山内惠子(s45)、石田達夫(s45)。男7名、女性2名。

kg-tokyo.co内の「KG川柳サロン」をご覧ください。毎月の成果がでています。

お待ちしております。