11月の例会は「幸せは地盤の上に築かれる」というテーマで地盤ネットホールディングス㈱代表取締役社長の山本強氏に講演をお願いしました。地震や豪雨の災害などが度々起こる昨今、家を守ってくれるのは強固な地盤です。ご参加の35名の方と共に起業の経緯を伺った後、いままであまり馴染みのなかった地盤についての知識を得ることができました。ご参加ありがとうございました。 

 山本氏は1990年に関西学院大学法学部を卒業し、証券会社に就職されました。バブル絶頂期でバブルを謳歌しようと入った証券会社では銀座支社に配属されましたが、「関西弁を喋る人とは話をしない。関西弁を直すと取引をする」という理不尽な要求?に誠実に応えた結果、今では全く東京人のような話し方になりました。そのように頑張った証券会社も危うくなり、4年半で退社。営業の合間に入った本屋で「住宅大革命」という本を立ち読みして、「アイフルホーム」という住宅会社に興味が湧き、その足で飛び込んで面接を受け入社されました。ところが2年半後には子会社の地盤会社に不本意ながら転籍、しかしここが山本氏と「地盤」との出会いのきっかけになります。

 1995年に起きた阪神大震災の傷跡もまだ生々しい1997年、地盤業界が注目され始めた頃でした。地盤の調査をする会社には物件の情報が最初に入ります。この膨大なデータを使わない手はない。この業界は化ける、と察知した氏は、10年間地盤の勉強をした後、自分で会社を興そうと思い立ちます。40歳でした。最初の2年間はワンコイン生活だったそうです。

2008年、地盤解析専門会社「地盤ネット」を設立します。ここで当たったのが「地盤セカンドオピニオン」という商品でした。住宅を建てる時に住宅地盤調査会社に地盤調査を依頼しますが、調査やそれに伴う改良工事には曖昧な部分が非常に多く、このような会社は調査費用だけでは利益が出ないために、200300万円もする本来必要のない改良工事をして利益を得る事例が多く見受けられました。「地盤ネット」では、改良工事は一切行わず、調査と補償だけを行いました。20000棟の物件を手掛けたところ、70%は工事不要の判定だったそうです。業者からは煙たがられましたが、ユーザーからは大きな支援をもらいました。

それが立証されたのが2011年の東日本大震災です。自社が補償した物件892件を調べると、全く震災の被害に遭わずに済んだことがわかりました。これによりさらなる信頼を得て、2012年には「地盤ネットホールディングス」は見事東証マザーズに上場を果たしました。 

 社会貢献のために何かできないか。と考えて考案されたのが、「3つの事故をZEROに!」の合言葉の下で実施された「豪雨事故ZERO」「不同沈下事故ZERO」「震災事故ZERO」です。蓄積されたビッグデータを基に地盤を知ることによって、100%事故が防げるのです。地盤が悪いと分かった時には、耐震リフォームが必要になります。

 また、我々でも簡単に地盤の状態を知ることができるアプリを 開発されました。「じぶんの地盤アプリ」です。スマホのGPS機能を使うので、今いる場所の状態(地盤の固さ、地震時の揺れやすさ、土砂災害、液状化、浸水の危険性)が100点満点で表示されます。80点以上あれば事故はゼロに近く、50点以下では危険度は高いということです。自宅に限らず、通勤、通学経路も調べて、安全な道を選ぶこともできます。避難所が必ずしも安全な場所というわけではないようです。

今特に力を入れているのが、地盤ネットが提唱する「地盤適合耐震住宅」です。地震に強い家づくりの新しい取り組みです。微動探査システム「地震eye®」を活用した「地盤リスクの見える化」の他、地盤データを反映した耐震設計を行なう「安心設計の見える化」、万が一に備える「補償の見える化」を一体化。お客様の安心・安全を第一に追求しています。

終了後、希望者は自分の自宅の住所を伝えて「じぶんの地盤アプリ」で評価をだしてもらいました。自宅は80点、お子さんたちの住まいも80点という方もいた反面、思いがけず50点でがっかりという方もおられ悲喜こもごもでした。

 幸せは地盤の上に築かれるというタイトルを実感した講演でした。ありがとうございました。 

【以下ご案内文】 

 三日月会11月度例会は、最新のテクノロジーとビッグデータを基に地震被害から人々を守る活動をされている地盤ネットホールディングス株式会山本強氏に下記内容にてご講演頂きます。

 地震災害、豪雨災害など温暖化による異常気象が頻発しています。地震で家が傾いたり台風で家が斜面を滑ってしまったりといった被害が多くみられます。どんなに豪華な建物でも、どんなに良い立地でもJIBANが悪ければ幸せを築くことはできないのです。今こそ地盤会社が立ち上がる時代です!よい地盤を選べば家の被害を最小限に抑えることができるのです。近年では安全な住まい作りへの関心が高まるとともに「地盤」にも大きな注目が集まっています。

 最新技術で安全な地盤を選ぶ方法をご教授いただけそうです。是非とも多数の皆様のご出席を賜わりますようご案内申し上げます。 

 なお、今月はサピアタワーのステーションコンファレンス6階が会場でございます。1階よりエレベータ、エスカレータで直接会場にお越しください。入館証は不要です。

 

日 時:20181114日(水曜日)133014451300開場】 

場 所:ステーションコンファレンス6階(605A会議室)

    千代田区丸の内1-7-12 サピアタワー6階

     サピアタワー6階605A会議室前に「三日月会受付」(13:0013:25)を設置。

会 費:1,000円 (小ペットボトルのお茶を用意しますが、軽食の提供はございません。)

講 師:山本 強(やまもとつよし)氏/地盤ネットホールディングス株式会社代表取締役

1990年:関西学院大学法学部卒業。証券会社、ハウスメーカーなどを経て、2008年に地盤解析専門会社、地盤ネット (現・地盤ネットホールディングス)を設立。代表取締役に就任。2012年に東証マザーズ上場。地盤業界に革命を起こす異端児として注目を集めている。2015年に40代からの起業を支援する「一般社団法人40sエンジェル」を設立。 

 タイトル:『幸せは地盤の上に築かれる』 

*申込締切 2018118日(木)に締切りました。                               

尚、同窓会東京支部のkg_tokyo_soumu@yahoo.co.jpへのメール返信では、申込み受付出来ませんので、くれぐれもお間違えの無いようにお願い申し上げます。

*お問合わせ先:東京支部  TEL 03-5224-6226

【次回予告】三日月会12月度例会は、12月18日(火)に開催する予定です。 以上