川柳サロン1月例会 お題「感謝」+雑詠1句

1月8日(火) 八重洲貸会議室  出席7名 欠席1名 投句8名

津田先生◎or〇  会員よりの得点数 +数字

◎+7 医者知らずうるさい妻のおかげです(勝次)(今回の最高点)「うるさい」が効いている。

〇+6 大吉が出て巫女さんに礼を言い(敬三)コミカルな句になっている。

〇+4 お礼ならすいませんより有難う(勝弘)言われてみればその通り。

〇+2 血糖値叱ってくれる医者がいる(敬三)「叱ってくれる」ということで本人が感謝している。

〇+2 終末に言えるといいねありがとう(睦夫)穏やかな状態で死ねると良いが、言えない状態になっている場合もある。

〇+1 続投は野党のお蔭安倍総理(勝弘)分かりやすい皮肉になっている。

〇+0 通学路晴雨問わずに旗を振り(勝次)「旗を振る」とすると自分のこととなる。「振り」とすることで客観性が出る。

「今月の学習」

 1.目障りな監視カメラに感謝状(勝弘)「目障り」では無い。→目立たない監視カメラに感謝状  本人の弁:「感謝」に対するマイナスの表現を入れて、対比したかった。

 2.何事も感謝感謝の年となり(睦夫)素直な句。「年」は「歳」を使わなくてもOK.

 3.目が見える手足が動くありがたさ(淑子)良い句だが,差別表現ととられかねないので難しい句となる。本人の弁:ある日突然朝起きたら、目が見えなくなっていたり、身体が動かなくなっていたりすることがある。治って改めてその有難さを感じる。

 4.白々しい母の日だけのありがとう(恵子)「白々しい」、、ここまで言わなくても良い。

 5.無理をして感謝飛び交う嫁姑(睦夫)→無理をした感謝飛び交う嫁姑

 6.感謝セール在庫減らしへ大わらわ(恵子)「大わらわ」ではなく皮肉を効かせたい。→感謝セール在庫減らしに乗せられる

 7.謝恩会とは名ばかりの特売日(達夫)「謝恩会」ではイメージが合わない。→感謝デーとは名ばかりの特売日

 8.山谷あるも冷戦のみを知る世代(純逸)「山谷」が何を表しているのか分からなない。本人の弁:戦争を知らない世代であることを感謝して詠んだ。

 9.感謝祭七面鳥の受難日に(恵子)「感謝祭」を下に持ってきた方が良い。→七面鳥に受難日となる感謝祭

 10.三越やパレス、サピアの楽しい日(淑子)特定の人にしか分からない句になっている。

 11.もったいないは世界に誇る日本語(達夫)その通りの句。お題の「感謝」から少し遠い。

 12.無料です市の検診に助けられ(勝次)語順が良くない。→わが町の無料検診有難い 本人の弁:「無料」と「検診で助かった」の2つの感謝を表したかった。

 13.花嫁の想い込められ贈る花(純逸)主人公が誰か(何か)はっきりしない。「込められ」の動詞の使い方が良くない。

 14.麻雀に負けて今夜も感謝され(敬三)→今晩も負けた麻雀感謝され

 15.健やかに朝酒飲みつ節つつく(純逸)「飲みつ節(せち)」では分かりづらい。→朝酒にお節つつける有難さ

 16.帰省して施設の親の笑顔見る(達夫)感謝の先は親か子かそれとも施設か分かりづらい。本人の弁:施設のこと→帰省して親の笑顔を見る施設

「津田先生の例句」
1.心では妻につけてる二重丸

2.戦の無い御代有難し両陛下

「雑詠」

津田先生◎or〇

〇+3 可愛さもうりぼうの時あっと過ぎ(勝弘)(最高点

〇+1 事もなき新年我と添うように(恵子)「新年」と「添う」の組み合わせが良い。

添削

1. 口げんか妻には勝てぬこの戦(勝次)「この戦」では他にも戦があるようにみえる→口げんか妻には勝てぬことばかり

2. 詰まらせた声に思わずもらい泣き(達夫)天皇陛下のことだが、具体性が無いので、日が経つと分からない句になる。

3. 少子化の豪華な晴れ着レンタルに(睦夫)→豪華な晴れ着少子化でレンタルに

 次回  お題「ぴったり」

2月8日(金)14時50分から17時。場所はサピアタワー10階ランバスホールです。

川柳に興味をお持ちの方 是非見学にお越しください。希望者は世話役の石田までお問い合わせください。

指導は著名な津田暹(すすむ)先生。雑誌「川柳研究」元編集長及び発行人。

現在世話役小山内惠子(s45)、石田達夫(s45)(090-3357-4101)

メンバー 男6名、女性2名。