五十嵐吉彦先生(S38年経卒)のご指導の下、鉛筆やペンの線と紙の白さを生かした、透明水彩の爽やかな水彩スケッチを目指しています。油彩や日本画に比べて、短時間で、場所をとらず、鉛筆、筆、スケッチブック(F4)透明水彩絵具で手軽に楽しめ、しかも奥が深いものです。気候の良い時は、都内・近郊のお洒落な公園、寺社境内や水辺での風景スケッチ。冬場や雨天は主に丸の内キャンバスで花や果物等の静物スケッチを楽しみます。2時間程度で描き、その後先生からの、次作への反省と励みとなる暖かな講評を受けます。
サークルメンバー全員のスケッチ研鑽のため、毎年3月に作品発表の場として展覧会を開き、1年間に描いた作品から全員が出品することになっています。

毎月第二土曜日(原則) 10:00 ~ ―― 土曜会 
毎月第二月曜日(原則) 13:00 ~ ―― 月曜会

■8月(第144回)例会
〔土曜会〕
開催日時 8月10日(土) 10:00~
場所    早稲田 スコットホール前
出席者   8名

◆影を求めて、ポイントを決め、スケッチをしました。スコットホールは早稲田奉仕団というキリスト教団体の講堂を中心にした建物で、講評会は、その奉仕団のスコットホールとは別棟の冷房のある集会室の1つをお借りして開きました。

◆講評会では
① スコットホールは向かって左から小さな箱、2階建の中ぐらいの箱、3階建の縦長の箱、ホールになっている大きな箱の4つを組み合わせた形としてらえ、左右2点の消失点に屋根、窓の線、壁の線を集中させる。太陽の位置で変わるが、午前中は右の面に光が少し当たるが、だんだん左の壁が明るくなってくる。それの影の変化、濃さを考えて描く。
② レンガ壁の質感を水彩で出すのが少し難しいが、レンガの積み方をよく見て、少し線描きをする、所々レンガの濃淡を色で出すなどすると、レンガの質感が出る。
③ 緑の木々は、光に反射している所、影になっている所を描き分けることで、奥行きが出る。特に影のところを思い切り強くすることで、効果が出る。
 等の講評を頂きました。

〔月曜会〕
開催日時 8月12日(月) 13:00~
場所    お茶の水 山の上ホテル前
出席者   6名

◆スケッチはヴォーリス設計のお茶の水の「山の上ホテル」で猛暑の日差しが心配でしたが、ホテル向かって右手の歩道が以前より整備され、良い木陰を作ってくれ、人数の少なさも幸いして、木陰のベストポジションでスケッチが出来ました。

◆講評会では、
① 山の上ホテルは、上から下に直線が貫くデザインで、しかも最上部と玄関上の造作が少し複雑で、ペンの線が重要になってくる。あまり強い線で、一気に引きすぎると、固い感じになる。明るい部分は出来るだけ軽く、影の部分はゴツゴツするぐらい強い目に線を入れ、強弱をつける。
② 建物の影も向かって右側が明るく、正面が影になるが、その正面にも向かいの建物の反射光が差すので、影の暗さにも変化がある。
③ 木々の緑も、太陽に輝く所、茂った枝の下の影、大きな樹木の幹近くや一番下などもう一つ暗いと3段階の影を入れないと、夏の茂った樹木の盛り上がりを出せない。
④ あまり影に力を入れると、画面が暗くなるので、明るい所をしっかりと白く残すように。
等の講評を頂きました。

■今後の活動
9月例会(月曜会) 9/ 9(月)13:00~  お台場海浜公園
水辺とレインボーブリッジを描く
9月例会(土曜会) 9/14(土)10:00~  夢の島ヨットハーバー
                           水辺とヨットを描く