川柳サロン 9月例会  お題「がらがら」+雑詠1句

9月8日(火)東京オフィス 出席5名、欠席投句4名(一人1句のみ)

津田先生◎or〇  会員よりの得点数 +数字  コメントは津田先生のオンラインでのコメントです。

◎+6  濁流に日々の暮らしが崩れ落ち惠子)(今回の最高点)濁流へ家が崩れ落ちる画像が目に浮かぶ。暮しも同時にガラガラと崩れていく感じが重く伝わる。

◎+3  ガラガラを熱気が埋めるコンサート(淑子)普段は満員。コロナで半分に強いられた分を熱気が埋めるとした表現が優れている。

◎+2  がらがらぽん一つになれぬ民主党(勝弘)民主党、民進党、国民民主党と離合集散を繰り返し、今回もまた。「がらがらぽん」がピッタリの皮肉。

〇+5  ハワイ旅行夢見て回す抽選器 (敬三)ややレトロ調だがハワイは今でも人気。ガラガラ感はバッチリ。

〇+4 閑古鳥コロナに罪をなすりつけ(勝弘)以前から流行っていなかったか、これ幸いと言い訳する。鳥ガラスープの味が売りだったのかも。

〇+2 がらがらで遊ぶ子叱る若女将(純逸)よくもまあ掛けたものだと感心する。がらがらは片仮名の方が玩具にも空いているにも通じやすい。

〇+1 コロナ禍にスピード違反増加する達夫やや考え落ち的な所はあるが、努力を買う。

0+1 当選インタビューがらがら声が嬉しそう(敬三)上九だが縮めて読める。インタビューを省くことも可能。→当確へがらがら声が嬉しそう

「今月の学習」

1.うるさいぞキャスターバッグ前を行く(たけお)着想はよいが上五の粗っぽさが勿体ない。→前を行くキャスターバッグうるさ過ぎ(または耳障り)。

2.柄柄もセンスの良さで見せるパリ(淑子) 柄柄は柄と柄、柄の組合せ、柄✕柄のことか。苦しいし「がらがら」の意味から外れる。

3.ガラガラと開けてただいま家にいう (淑子)詠みたい思いはよく分かるが、やや報告調。→引き戸開け家へただいま言う独り

4.マスク棚次にガラガラうがい液(たけお)ガラガラを掛けて結構だがリズムがぶつ切りの感じ。→上六だが マスクの次イソジンの棚ガラガラに

5.がらがらとアイスコーヒー飲み尽くす(敬三)詠みたい情況は分かるが、音がシャカシャカといった感じでガラガラ感が今一つ

6.客来ないがらがらがらと店仕舞い(純逸)掛詞が主役のような句で、それはそれで結構だが、内容がやや浅い。

7.観客はまばらも満員御礼(純逸)句意は結構だが下四的でリズムが取り難い。→八五五にして 満員御礼観客はまばらでも

 8.5千人で満員ですと野球場(達夫)そうだがその通り。2番の句を見本に、せめて→満員でも球場静か五千人

9.   がらがらの交流試合熱い目が勝次)  甲子園で原則無観客。熱い目が誰なのかを詠んで、八五五だが→交流試合へ家族らの眼だけ燃え

10.この車両僕一人乗せひかり行く(たけお)発想はよいが説明的。「この」「行く」は省ける。→指定席私一人のひかり号

11・格子戸を開け幼なじみと夕散歩(惠子)「潜り抜け」なら城下町で格子戸が活きてくるが「ガラガラ」にならなくなる。

12.GoToもトラブル嫌で閑古鳥(達夫)その通り過ぎる。フェイントが欲しい。→GoToも東京外し閑古鳥

13.声がらがらの達磨両目に祝い酒(勝次) 達磨の声ががらがらのよう。祝い酒まで詠まずに→がらがらの声で達磨に両目入れ

14.スタンドに大声出せぬ五千人(勝弘)情景描写に終っている。中7を工夫して→スタンドに心で叫ぶ5千人

15.空きっ腹とゲップ我慢の胃にカメラ勝次)空きっ腹のがらがらが苦しい。この句材からは課題が読み難い。

16.がらがらの新幹線こわごわ里帰り(惠子)五十五の大幅字余り。「こわごわ」は文句を言われるからか。→ガラガラののぞみでそっと里帰り

17. 夜空から火の玉落とす隕石か(睦夫) 最近多い。このままでも分かるが「落とす」を省き→夜空からまたも火の玉隕石か

「雑詠」

津田先生◎or〇

◎+4 規制なしも帰省するなと親が言う純逸)(今回の最高点)東京からの里帰りへの地方の反発は半端ではないらしい。掛詞にコメントも対抗。

〇+2 コロナ禍が一人カラオケ何故止める(勝弘) 確かに理屈に合わない。上五をハッキリさせて→密でない一人カラオケ何故止める

添削

1.母の事故介護予行と笑う子ら (惠子)交通事故と知って愕然、でも出句に安堵。さらにお子さんが笑うでなお安堵。早い回復を!

2.藤井二冠したたか見えぬシャイな顔(達夫)分かるが「したたか見えぬ」など表現にやや難あり。「したたかさ見せずにシャイな藤井棋士

 3.数合わせせぬはず枝野枝広げ (たけお)数合わせ批判の野党連合。分かるが上句下句を切らず、上七で→数合わせではないよと枝野枝広げ
 
4.青い空白いお盆でお茶を出す(淑子) 円形の白雲か昼の月か。雰囲気は分かる気がする。下五は「…出し」の方が合う。本人の弁:「白いお盆」は「昼の月」のこと。

5.横綱も見習うべきか安倍辞任 (敬三)ホットニュースを上手く組み合わせて結構だが「…か」が残念。→横綱に見習わせたい安倍辞任 

6.暗い夜道を耐えて歩いた池江さん(勝次)見事に復帰。先の見えぬ闘病生活の比喩は分かるが復帰を入れ→池江見事復帰先見えぬ日々に耐え

 次回  お題「晴れる」

令和2年10月13日(火)銀座オフィス 例会は毎月第2火曜日14時45分から16時45分です。

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川柳に興味をお持ちの方 是非見学にお越しください。

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指導は著名な津田暹(すすむ)先生。雑誌「川柳研究」元編集長及び発行人。

現在世話役   石田達夫(s45)

メンバー 男6名、女性2名