6月14日(火)於:ランバスホール  出席11名(欠席投句3名)

評価(先生+会員)

◎+9 アダージョの調べ睡魔を連れてくる(澄子)

〇+9 せかせかと皿を下げつつ「ごゆっくり」(澄子)

〇+7 点滴がたまに休めと落ちている(敬三)

◎+5 のぞみよりひかりでうかす缶ビール(睦夫)

〇+6 判定をスロービデオがくつがえす(敬三)

〇+4 被災地をゆっくり見舞う両陛下(康弘)

〇+3 故郷はローカル線が良く似合う(睦夫)

    ごゆっくり言いつつお茶は出てこない(大輔)

〇+1 定年になったら降りてみたい駅(大輔)

    時間かけ作ったスープ焦げ付かせ(睦夫)

〇   どっこいしょ身体は急に動かない(勝弘)

    ゆっくりと見たい若冲展なのに(惠子)

「今月の学習」

できるなら地球の自転ゆっくりに(のぞみ)

  発想が面白い。具体性があればもっとよい。

陽に当たりただウトウトと猫になる(純逸) 動詞が続くと報告っぽい。

 →陽当りでウトウトウトと猫になる

思い出せゆっくリズムの大切さ(淳) 他人に強要しないで自分のことに→「思い出す~」

幼な児のしゃべりにつられつい笑みが(好孝)  ゆっくりがぴんとこない。

 幼児でオサナゴと読む。読み違いを考えるなら「幼な子」がよい。

老いた母病院お供歩を合わせ(勝次) 5・7・5がぶつぶつと切れている。お供がじゃま。

 →病院へ老いたる母に歩を合わせ

銀座ではゆっくり歩き背を押され(康弘)  爆買いや観光で今の銀座ではのんびり歩けません。

 →銀ブラでゆっくり過ぎて背を押され

朝の友お茶を飲みつつ二紙を読む(大輔) 朝の友はお茶か二紙か。二紙なら離れ過ぎている。

判定をスロービデオがくつがえす(敬三) あたりまえだが、課題「ゆっくり」だから生きている句

「今月のお手本」  津田 暹 先生

 孫とするかけっこ亀になってやる

次回 7月12日(火) 「キラキラ」

                                  文責:惠子