6/20 6月定例会で東京都美術館で開催中の「バルテュス展」を鑑賞しました。

新規会員も含め13名が参加しました。会期のエンド直前だったので、かなり混んではいましたがバルテュスの作品を多く見ることが出来ました。彼の才能を見出したのは少年時代に「ミツ」という猫の絵本に序文を書いた詩人リルケでした。また、彼のアトリエが再現されていたのも興味深かったです。 DSCN8529写真は展示会ポスターになっている「夢見るテレーズ」です。

主催者のHPからの文を引用しておきます。
ピカソをして「20世紀最後の巨匠」と言わしめた画家バルテュス(本名バルタザール・クロソフスキー・ド・ローラ、1908-2001)。 時が止まったように静謐な風景画や、バルテュス曰く「この上なく完璧な美の象徴」である少女のいる室内画など、どこか神秘的で緊張感に満ちたバルテュスの絵画は、多くの人々に愛され続けています。
本展は、バルテュスの初期から晩年までの作品を通して、画家の創造の軌跡をたどる大回顧展です。 ポンピドゥー・センターやメトロポリタン美術館のコレクション、また個人蔵の作品など、世界各国から集めた40点以上の油彩画に加えて、素描や愛用品など、あわせて約100点を紹介するとともに、晩年を過ごしたスイスの「グラン・シャレ」と呼ばれる住居に残るアトリエを初めて展覧会場で再現し、孤高の画家バルテュスの芸術が生み出された背景を探ります。

展示会中のバルテュスの言葉が印象的でした。 「私は芸術家という表現は好きではない。画家であり、更に言えばインクと筆を使う職人です。」 「窓からの風景を眺めると、私はすぐ光の質感を表現するマティエールや風景の輪郭を表す筆づかいと、その画面構成を表現する空間的ビジョンのことを考えています。それはもう抽象画のプロセスなんです。」バルテュスは後年日本人の節子夫人と結婚しました。日本文化への理解と関心は尋常ではありませんでした。