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＜美術鑑賞会＞

■紹介
私たち美術鑑賞会の略称は《GVC》です。会員の安部隆雄さんに名付けて
頂いたものでGallery Visiting Circleの略称です。
現在会員数は36名（男性会員 18名、女性会員 18名)。
毎月首都圏の美術館を巡って話題の特別企画展を鑑賞し、ティーブレイクで
美術談義？を楽しんでいる気楽なサークルです。

○１０月例会（第４８回）の報告

■　開催日時：　１０月１５日（金）　１３時４５分～１６時２０分頃迄
■　美術展名：「マティス展　Matisse」
■　美術館名：　国立西洋美術館（上野公園）
■　参加者数：１４名（男性：９名、女性：５名）

　暫く続いた秋雨から一転した真っ青な空の下、上野公園で色彩の美しい「マティス展」を観ました。この「マティス展」は、間違いなく今年見た展覧会の中でもいちにを争う秀逸なものだったと思います。

　マティス作品の色彩の美しさは期待通りだったし、特に面白かったのは簡単に描かれたように見える彼の作品も長い熟慮と試行錯誤による賜物だという事が判ったことです。作品が生まれてくる過程がよく判る展示（制作途上で変わっていく表現を記録した写真の並置など）や同じ主題を全く異なる表現で表した作品を一箇所に纏めた展示などの工夫は、この展覧会を楽しいものにしてくれていました。印象深かった作品を挙げてみますと次の通りです。

・「ノートルダム」と「パリのノートルダム」・・・・同一主題を10年後、異なった表現で描いたもの
・「ナスタチウムとダンス」・・・・・著名な作品「ダンス」を画中に描きこんだ作品
・「ルーマニアのブラウス」
・「夢」　・・・・・・・・・・・・・・・・制作途上における表現変化のプロセスが良く判る展示
・「大きな赤い室内」と「パイナップル」・・・・・・作品「パイナップル」が別作品に描き込まれた事例
・「ブルー・ヌード∥」　　　　etc
美術館出口で再集合し、隣の喫茶コーナーに席を移していつものコーヒタイム。関西弁を撒き散らし、口の疲れたところで来月の再会を約して解散しました。

○１１月例会（第４９回）の予告

■開催日時：１１月１９日（金）　午後１３時４５分　東京都現代美術館入口付近に集合
■美術展名：「ピカソ展　　”躰とエロス”」
■美術館名：東京都現代美術館（江東区木場公園内）
■一言ＰＲ：本展は昨年１１月に観た「ピカソ・クラシック展」に続く企画です。ピカソの変貌の時代で、ピカソ芸術の黄金時代と言われる１９２５年～１９３７年（ピカソ４４歳～５６歳）を採り上げ、パリ国立ピカソ美術館等の所蔵作品１６０点で構成された「これぞピカソ！」とうならせるものになったとＰＲされています。また、今回の会場は我々の例会としては初めての処。木場公園の散策もしてみらては如何でしょう。交通案内詳細は別途「例会案内」で。

◆過去一年間のＧＶＣ例会記録