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＜美術鑑賞会＞

■紹介
私たち美術鑑賞会の略称は《GVC》です。会員の安部隆雄さんに名付けて
頂いたものでGallery Visiting Circleの略称です。
現在会員数は36名（男性会員 18名、女性会員 18名)。
毎月首都圏の美術館を巡って話題の特別企画展を鑑賞し、ティーブレイクで
美術談義？を楽しんでいる気楽なサークルです。

○５月例会（第５５回）の報告

■　開催日時：５月２０日（金）　１３時３０分～１６時頃迄
■　美術展名：「世界遺産・博物館島　ベルリンの至宝展」
■　美術館名：東京国立博物館：平成館（上野公園）
■　参加者数：１３名（男性：７名、女性：６名）

・今回は、ヨーロッパ最大級の規模を誇るベルリン国立博物館群のコレクションを見ました。首都ベルリンの中心部シュプレー川の中州にある５つのミュージアムの総称が「博物館島」です。

・会場内は、（1）先史美術、（２）エジプト美術、（３）古代西アジア美術、（４）ギリシャ・ローマ美術、（５）イスラム美術、（６）コインコレクション、（７）ビザンチン美術、（８）中世ヨーロッパ彫刻、（９）ヨーロッパ古典絵画、（１０）ヨーロッパ近代美術の順に配されており、会場を見て回ることにより”西洋美術史”を概観できるものでした。

・１６０余点の至宝揃いなので見学時間が短かすぎたきらいがありましたが、印象深かったものは次の通りです。

　１．エジプト美術・・・・・・・・・ティティ王妃頭部（いちいの木）、動物の頭を持つ神々の像。
　２．古代西アジア美術・・・・・ライオンの装飾煉瓦壁、礼拝者。
　３．ギリシャ・ローマ美術・・タルクイニアのアフロディテ、クレオパトラ７世頭部、カラカラ帝胸像、
　　　ミネルヴァの銀皿
　４．イスラム美術・・・・・・・・コーラン書見台、細密画「礼拝する皇帝ジャハンギール」
　５．ビザンチン美術・・・・・・墓碑「赤子に乳を与える母親」、浮彫「馬上のキリストと天使」
　６．中世ヨーロッパ彫刻・・・使途マタイ（木彫）、聖アグネス(木彫）
　７．ヨーロッパ古典絵画・・・ボッティチェリの「ヴィーナス」、ラファエロの「聖母子」、
　　　レンブラントの「天使と格闘するヤコブ」
　８．ヨーロッパ近代美術・・・フリードリヒの「孤独な木」、マネの「温室にて」等など。

・鑑賞を終えて場所を東京文化会館内の精養軒に移し、軽食とコーヒで寛いだのち１６時過ぎには
　散会しました。

○６月例会（第５６回）の予告

■開催日時：６月１７日（金）　午後１３時３０分　横浜美術館正面入口付近に集合
■美術展：「ルーヴル美術館展」　ー１９世紀フランス絵画　新古典主義からロマン主義へー　
　　　　　　主催：読売新聞社・日本テレビ放送網
■会場：横浜美術館（横浜みなとみらい）
■一言ＰＲ：
今回の展覧会は、フランス革命、ナポレオン帝政から二月革命にいたる激動の時代のフランス絵画に
焦点を絞り、いかに近代絵画が成立したかを厳選された７３点により展観するものです。

　（１）新古典主義・・・・・ダヴィッドの「トリュデーヌ夫人」、「マラーの死」。
　　　　　　　　　　　　　　アングルの「トルコ風呂」、「泉」
　（２）ロマン主義・・・・・ジェリコーの「賭博癖の女」。ドラクロワの「オフェーリアの死」、
　　　　　　　　　　　　　　「母親と遊ぶ子供の虎」。
　（３）自然主義的風景画・・・・コロー「ティヴォリーヴィラ・デステ庭園」、
　　　　　　　　　　　　　　ミレーの「積み藁を束ねる農夫たち」

１９世紀前半のフランス絵画の最も優れたコレクションを有するルーヴル所蔵品の名品が勢揃いです。
特に、アングルの「トルコ風呂」は日本初公開として話題になっています。
印象派に代表される近代絵画の誕生を準備した時代の絵画を総合的に展観し堪能しましょう。

◆これからの例会開催予定一覧