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＜美術鑑賞会＞

■紹介
私たち美術鑑賞会の略称は《GVC》です。会員の安部隆雄さんに名付けて
頂いたものでGallery Visiting Circleの略称です。
現在会員数は４０名（女性２０名、男性２０名）
毎月首都圏の美術館を巡って話題の特別企画展を鑑賞し、ティーブレイクでワイワイガヤガヤ関西弁を
楽しんでいる気楽なサークルです。
みなさんの体験参加は大歓迎です。お気軽に飛び込み
参加してください。

1月29日東京都美術館で開催中の「ボルゲーゼ美術館展」を鑑賞しました。12名が参加しました。
イタリア、ローマ市北東部の広大な公園の中に位置するボルゲーゼ美術館。名門貴族ボルゲーゼ家の出身で、ローマ教皇の甥のシピオーネ・ボルゲーゼ枢機卿は、17世紀を代表する大パトロンでした。ボルゲーゼ美術館のコレクションは、彼が情熱的に集めた絵画・彫刻を出発点としており、世界に名だたるルネサンス・バロック美術の宝庫とされています。
Ⅰ・15世紀・ルネサンスの輝き
ルネサンスはフィレンツエで花開きました。芸術が従来のキリスト教的世界観を伝える手段から、人間の感情、思想を表す自立した視覚媒体へと発展したのです。その代表がラファエロの「一角獣を抱く貴婦人」です。この作品はかっては一角獣が塗り潰され別人の作とされていましたが、その後研究が進みラファエロの作品と判明しました。このように当初の作者から別の作者と判明した作品もいくつかありました。また、当時伊達政宗が派遣した支倉常長一行がローマ教皇に謁見し、歓待を受けたことが知られています。絵画「支倉常長像」も里帰りして展示されていました。
Ⅱ・16世紀・ルネサンスの実り-百花繚乱の時代
ラファエロやミケランジェロに影響を受けた多くの作品が生まれました。聖書に題材を求めた作品も多くあります。ヴェロネーゼの「魚に説教する聖アントニオ」などユニークな作品も展示されていました。
Ⅲ・17世紀・新たな表現に向けて-カラヴァッジョの時代
16世紀社会的混乱はカトリック教会が一致団結して民衆への布教を重視し、神学的尊厳を守りつつ、感情に率直に訴える芸術へと昇華していきました。カラヴァッジョの「洗礼者ヨハネ」は、38歳で病死した最晩年の傑作です。今年は彼の没後400年にあたります。
東京都美術館はこの展示会を終えると、2年間リニューアル工事となり休館となります。65歳以上はシニア料金となっていて有り難かったのですが、この制度は継続してもらいたいと思います。
その後、上野公園内の「韻松亭」で新年会。この店は創業明治8年で横山大観が、オーナーだったこともあるそうです。幹事がテーブル席の部屋を予約してくれていましたので楽でした。幹事が用意した資料に基づき、今年度の鑑賞スケジュールを決定しました。