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＜美術鑑賞会＞

■紹介
私たち美術鑑賞会の略称は《GVC》です。会員の安部隆雄さんに名付けて
頂いたものでGallery Visiting Circleの略称です。
現在会員数は４０名（女性２０名、男性２０名）
毎月首都圏の美術館を巡って話題の特別企画展を鑑賞し、ティーブレイクでワイワイガヤガヤ関西弁を
楽しんでいる気楽なサークルです。
みなさんの体験参加は大歓迎です。お気軽に飛び込み
参加してください。

2月の例会は渋谷Bunkamuraザ・ミュージアムで開催中の「ルノワール+ルノワール展」でした。
参加は14名でした。有名な画家ピエール=オーギュスト・ルノワール（1841-1919）と次男で映画監督のジャン・ルノワール（1894-1979）。“2人の巨匠が日本初共演”というユニークな試みの展覧会でした。
第1章<家族の肖像>ルノワールの絵画に於いて、長男ピエール（俳優）、次男ジャン（映画監督）、三男クロード（陶芸家）などが作品では重要なテーマとなっています。しっかりとした形態と輪郭線への回帰、色彩を強く打ち出すことが重要でした。
第2章<モデル>モデルとは“画家に火をつけるもの。それがいなくては画家が生み出しようもないものに挑戦させてくれる存在。モデルなしではやっていけない。ルノワールはこうした表現をしています。
第3章<自然>印象派モネと共に人物画家と言われた時代を経て、戸外の人物像に関心が移っていきます。この頃の作品のイメージが、ジャンの作品「草の上の昼食」「ピクニック」に投影されています。
第4章<娯楽と社会生活>画家ルノワールは最後にはモンマルトルへの愛着を感じるようになります。父の作品は「ぶらんこ」や「恋多き女」に多くの影響を与えました。ジャンの映画は、父へのオマージュに満ちたものとなっています。
4部構成の展覧会では、画家ルノワールと映画監督ルノワールの作品が見事にコラボレーションされ、楽しい鑑賞会となりました。尚この展覧会は5月6日まで開催中です。