KG-TOKYO.COM

＜俳句の会「朋月会」＞

１０月吟行の報告

　今月は紅葉が真っ盛りの清里高原での吟行となりました。高濱朋子先生と１３人の会員が参加して、句会を２回開催し佳句が続出しました。また夕食会は大いに盛り上がり、懇親を深めることができました。
　次回の吟行は来年４月２１，２２日にえみこさんの幹事で、春爛漫の安曇野を訪ねる予定です。

１．日時：１０月２９日（月）～３０日（火）
２．場所：吟行は清里高原
　　　　　句会と宿泊は清里高原ホテル
３．投句：２９日７句、３０日５句

２９日の句会
　　朋子先生の御句　
　　　おとぎめくローカル線の駅の秋
　　　清里のもえ立つ紅葉栞りもし
　　　清里の風音に秋惜しむ旅
　　　山宿の紅葉明りのロビーかな
　　　遠き富士彩づく湖に秋惜しむ
　　　荒ぶ風秋を揺らして山ホテル
　　　山並のその奥に富士暮の秋
　
　　朋子先生選
　　　最優秀句
　　　　粧へる山従へて富士屹度（よしこ）
　　　優秀句
　　　　吾を包む雑木紅葉と風の音（よしかず）
　　　　高原をわたる風音そぞろ寒（のりすけ）
　　　　風そよと吹け末枯をいたはりて（のりすけ）
　　　　林間に日矢の的なる蔦紅葉（数尾）
　　　　秋郊の景展けけり小海線（のりすけ）
　　　　晩秋の風に紡がれ水の面（よしこ）
　　　　天辺に残りし柿の朱さかな（よしかず）
　　　　晴るる日は晴るる日の音落葉踏む（まさえ）
　　　　秋空に暈し絵のやう遠き富士（けいぞう）

３０日の句会
　　朋子先生の御句
　　　神の意の霧の自在に山湖あけ
　　　凝らす眼に薄き富士あり秋深む
　　　かくまでも澄みたる秋を愛（いとほ）しむ
　　　白樺の幹の白さや山の秋
　　　一望に魁夷の世界暮の秋

　朋子先生選
　　　最優秀句
　　　　その色をきはめ満天星紅葉かな（まさえ）
　　　優秀句
　　　　一望の連峰のぞみ秋称ふ（恬児）
　　　　天と地のほほえみ交す小春かな（よしこ）
　　　　木道の消ゆる山裾草紅葉（としゆき）
　　　　あるだけの色を見せばや紅葉山（としゆき）
　　　　

来月の句会予定
　　日時：１１月２６日（月）　１５：００より
　　場所：東京支部ランバスホール
　　兼題：切干、冬日和、木の葉
　　席題：当日朋子先生より提示
　　投句：合計６句　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　以上